秋が旬のサツマイモですが、10月頃からが甘味が増して焼き芋がより美味しくなります。まだまだ暑い日が続いている中では「冷やし焼き芋」に食指が動くのではないでしょうか。

 

 

本稿では、これからの食欲の秋に、冷たい食感だけではない冷やし焼き芋推しに言及します。

 

まずは焼き芋の栄養的な特徴を挙げます。

 1) 糖質が30%以上でエネルギーを得やすいが、GI値が100近くある(低GIは生の場合)ので食後高血糖になる

 2) 食物繊維も3.5%あり、水溶性と不溶性の両方(ほぼ1:2)を含むので、腸活に効く

 3) ビタミンCが果物並みに多く、加熱による損失も少ない

 4) ヤラピンという特有成分(切り口から浸み出る白い液体)があり、デトックス作用の他に食物繊維との相乗効果で便秘改善に役立つ

 5) 皮には色素のアントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれ、抗酸化作用がある

 

この焼き芋を冷やして食べることで得られるメリットを、上述の1)~5) と比較します。

 ・1)で懸念される食後高血糖ですが、冷やすことでレジスタントスターチ(難消化性デンプン)が生成されて、血糖値の上昇が抑えられます。

 ・2),3)の食物繊維とビタミンCの効果は維持されます。

 ・4),5)に関しても、皮ごと食べることでより効果的になります。

 

冷やし焼き芋の手に入れ方です。

 ・家庭で一から作る → 焼き芋のレシピ(調理時間約90分)を参考にし、焼き上がったら粗熱をとった後に新聞紙等にくるんで、冷蔵庫で2,3時間冷やす。

 ・市販の焼き芋を上記のように冷やす

 ・市販の冷やし焼き芋を買う → スーパーやコンビニ、通販で可能です。

 (スーパー:イオン)

 

冷蔵では3,4日、冷凍すると1ヶ月は保ちます。特に冷凍物を自然解凍すると、濃厚なサツマイモアイスのようで格別。

 

またサツマイモの種類によって焼き芋の食感は様々ですが、冷やして美味しいのは、ねっとり系の安納芋や紅はるか、シルクスイートあたりになります。

 

まだ暑さの残るこの時期に、冷やし焼き芋はおやつに最適ではないでしょうか。くれぐれも食べ過ぎ(150g程度迄)に気をつければダイエット効果もあるので、是非、試してみてください。

 

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)