当該ブログでは「フレイル予防にはタンパク質」と題して数回配信(2020.10.30他)していますし、「シニア期こそ肉を食べよう」との提言もあり、シニア期におけるタンパク質の重要性は周知されているはずです。

 

そこで本報では、健康長寿にはタンパク質だけでなく、多様な食品摂取が重要であることを、改めて確認しようと思います。

 

まず、食品摂取の多様性を構成する10の食品群(東京都健康長寿医療センター研究所が開発)があります(下図)。

 

 

一日3食をきちんと食べた上で、この10の食品群の中から毎日7品目以上を摂りましょう、と言うものです。

ただこれは主食以外のおかずが対象で、それも主菜と副菜の区別もなく並列扱いなので中途半端な指針と言わざるを得ません。

 

従って、10の食品群を頭に置きつつ、主菜・副菜・その他に分けてそれぞれを当てはめてみると、下図のようになります。

 

8食品がフォローできるはずです。残りの海藻は副菜に入るでしょうし、はバター、サラダ油やオリーブ油、さらにごま油や亜麻仁油など、料理に合わせて選択できます。

特にタンパク源である主菜に注目し、肉・魚・卵・大豆製品のうち3品と油は毎日必須とした上で、7品以上を目指すべきです。


食品摂取に多様性があるほど、認知機能低下リスクを防げることが統計的に明らかになり、記憶に関連の深い海馬の萎縮度が小さいこともMRIにより証明されました(国立医療長寿研究センターの追跡調査)。

 

逆に、食が細くなりかつ栄養が偏ると、様々な臓器の働きが弱ることで、ロコモティブ症候群やフレイルさらに認知症にもなりやすくなります。

 

一部の加工食品のパッケージには、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」の表示が義務づけられていますが、当にこの文言の意味を噛みしめ、多様な食材を用いた栄養バランスに良い食事を心掛けることにより、健康長寿に繋げましょう。

(本情報の一部は、京都新聞:多いおかずで認知症予防(2021.6.7)を参照し、挿入した2図は、東京都福祉保健局:東京都介護予防・フレイル予防ポータルのHPより引用しました。また、本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)