🟥「まだ元気なうちに新薬、どうぞ?」──“予防医療”の皮をかぶった静かな侵略
(これはフィクションです。が、どこかのニュースに似ていても、それは偶然です)
◾️【はじまりは、“予防”という美しい言葉から】
最近、とある国際的な製薬企業が「認知症を発症する前に投薬する」という新しい治験を始めたそうです。
対象は、「将来アルツハイマーになる可能性が高い」とされる、まだ症状のない人たち。
いまや医療は「病気を治す」だけではなく、「病気になる前から、治療を始める」時代に入った──
そんな声もあります。
たしかに、予防は大切です。
でも、ちょっと待って。
それって、「まだ健康」な人に薬を投与するってことですよね?
◾️【“病気ではない人”に、薬が届く世界】
この治験の目的は「予防」。
でも、仕組みはこうです:
■ 血液検査で、認知症になりやすい体質(とされる)物質を検出
■ 脳にたまる“ある物質”の蓄積が確認されたら
■ 症状が出る前から、新薬を投与して発症を防ぐ
──つまり、
まだ何も困っていない人に、
「将来が不安でしょう?薬で予防しましょう」とアプローチする。
一見すると、まるで“保険”のような考え方です。
でも、実際にはその“保険”には副作用というリスクがあり、
その費用は年間数百万円規模ともなれば、
保険制度を支える社会全体に跳ね返ってくる。
◾️【過去にもありました、“似たような薬”】
こうした薬は実は、初めてではありません。
かつて、非常に高額で話題になった認知症の新薬がありました。
臨床試験では、効果に乏しいデータも出ていたにもかかわらず──
その後、一部の国では承認されず、
日本で保険適応が検討されたという経緯もあります。
今回の新薬も、その“改良版”。
そしてまた、日本に回ってくる可能性がある。
◾️【本当の“予防”って、なんだっけ?】
私たちはいつの間にか、
「予防」と聞けば、ワクチンや薬を思い浮かべるようになっていませんか?
でも、
本当の予防医療とは──
-
睡眠を整えること
-
栄養のバランスの取れた食事を摂ること
-
運動を習慣にすること
-
社会と関わりを持ち続けること
こういった“非薬物的介入”が、地味だけれど最も確かな“予防”だったはずです。
◾️【静かに広がる、“不安ビジネス”】
「発症リスクが高いと言われたら、怖い」
「何かできるなら、やっておきたい」
その気持ちにつけこむのが、“不安ビジネス”の真骨頂。
でも、
不安の総量だけが拡大して、健康な人まで“病人化”されていく社会に、
私たちは進んでいいのでしょうか?
◾️【“健康”とは、数値ではなく、生き方である】
最後に。
人間の健康って、
「ある数値が正常か」だけで語れるものでしょうか?
不安も、物忘れも、年齢も──
すべてひっくるめて、“今この瞬間を生きている”ことこそが、
何よりも尊いのではないでしょうか。
“未来のリスク”という言葉で、
“いまこの時の健やかさ”を曇らせる医療ならば。
それは、“健康”という名を借りた、
過剰医療のはじまりかもしれません。
[ぴよこのぼやき🐤]
「そらアカンで…!まだ症状も出てへんのに、新薬なんて。クスリちゃう、リスクやがな💢」









