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 出張でノルマンディ地方に行くことになりました。素晴らしい景勝地、ベルエポックの面影を今も残す温泉保養地である“バニョル・ド・ロルヌ ”の取材です。現地観光コンサルタントの小川裕子さま との出逢いから、この日が来るのをワクワク心待ちにしていたのでした。小川さんのチャーミングなナビゲーターでTV でも紹介 されたことがある街ですので、ご存知の方もいるかもしれません。パリから少しだけ行きづらい森の秘境。でもだからこそ守られているものもあるってもんです。

 

 朝にモンパルナス駅に到着して“DEPART(デパー・出発)”なる電光パネルを見上げますと、、、はたして予約してあるはずの列車が表示されておりません。

 

“はっ!!まさか。駅を間違えた!?(パリには地方行きの出発駅には、サンラザール、北駅、東駅、オーステルリッツとあります)。いやーMONTの略字はモンパルナスのはずだわ”

 

 国鉄の間引き(まだら)ストが続行中ではあります。でもスト該当列車ならその故表示されているはず? 

 右往左往しながら人が殺到しているインフォメーションで確認したら、やはりストで運休とのこと。(なぜ“この列車はストで運休です。ごめんなさいの表示がない!?”)日に何便かあるはずの列車が夕方に一便のみ。到着は夜。それでは数ヶ月前から予定されていたアポが全滅です。

 

 これじゃぁ列車にノレマンディ。( ̄・・ ̄)

 

 結局、サンラザール駅に移動し1時間後に出発の列車でカーンまで行き、そこから目的地まで車でバックする方法をとることになりました。かなりの大回りとなり大変に迷惑をかけてしまうものの、選択肢なし。辿り着けるだけマシでございます。


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 奇しくも6月6日。Dディ。激選地であったカーンの地に降り立つことになりました。海岸では恒例のセレモニーがあるとのこと。

 感慨深いです。もっとも、枢軸国民としてはドイツの連中と一緒に、迎え撃たなければならないのですけどね。


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 湖畔の黄昏時。


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 サクレクール教会のステンドグラス。


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 今回、大変にお世話になった心配り抜群の小川裕子さまと、笑顔が素敵な観光局長のキャロルさま。詳細はまた後日をお楽しみに。

 そしてわたくし、帰りもなんとスト続行で、またまたカーンまで見送られることになるのでありました。