それでは
本丸に入ります。
たくさんの方から「あのシートが欲しい」とご要望いただいた箇所のみ抜粋して、以下に転載いたします。
今日の企業各社の統合報告書に
ただならぬ大きな影響を及ぼしている考え方があります。
IIRC国際統合報告フレームワークです。
昨今、
企業各社の統合報告書において
下図のような図をご覧になったことがある方が多いと思います。これが、IIRCが世界に示した「価値創造プロセス」なのです。
IIRCが言わんとすることを考えてみます。
これ以上ないほどシンプルな枠組みで話を進めてまいりましょう。
企業経営とは、
何を、どうすることなのでしょうか。
企業経営とは
何をインプットして
何をアウトプットすることなのでしょうか。
シンプルに考えてみましょう。
おそらく、最もシンプルな考え方は、
「ヒト・モノ・カネといった経営資源を投入して、売上収益を上げる」というIn/Outでしょう。
今日では、
「資源(Resource)」ではなく、
「資本(Capital」」という言い方がグローバルスタンダードになっていますね。
それに伴い、
かつては「ヒト・モノ・カネ」と言っていたインプットは、6大経営資本にバリエーションを増しました。このように、多様な経営資本を投入して、アウトプットを得るという考え方に進化していったのです。
この流れに沿って
「財務成果」は、「財務資本」という言い方に洗練化され、今日では資本効率を高めることの重要性が声高に叫ばれるようになりました。その象徴的な指標は、ROEそしてROICです。経産省の伊藤レポートでは、ROEは最低8%という具体的な数値目標が提示され、産業界に衝撃が走りました。
ここで一つ、
疑問が浮かびます。
「出力は、財務資本だけか?」
という疑問です。
別の言い方をすると、
「金さえ儲けてりゃそれでええんか?」という問題提起です。
インプット側をあらためてご覧ください。
ご覧のとおり、財務資本は、数ある資本のうちの一つに過ぎません。
ならば、
アウトプットも同様に、
6大資本であってしかるべきでしょう。
当期のアウトプットは、
来季のインプットになります。
インプットが6大資本ならば、アウトプットも6大資本で考えるべきは至極当然です。
当期の企業経営を通じて増大した経営資本を、来季の企業経営のインプットとして投入。そして、さらに増大した経営資本を手にする。こうして、6大経営資本の持続的な増大を図ることが、すなわち、サステナブルな企業価値向上なのです。
そのことを
「価値創造プロセス」として世界に示したのが、国際統合報告評議会(IIRC:International Integrated Reporting Council)なのです。
このように、世界中の企業に多大な影響を及ぼしたIIRC価値創造プロセスなのですが、この考え方を用いて企業の事業活動をさらにどのように進化させていくことができるかを考えると、今後の建設的な課題として、次の2点が考えられます。ぜひ、ご一緒に考えてまいりましょう。
<つづく>
いやぁー、
こうしてあらためて読み返すと
自分で話していても「おもしろいなーヽ(^o^)丿」と思っちゃいます。あはは
なかなかのわかりやすさだと思うんですよねー\(^o^)/