や、やばい。。汗汗

あちこちで解説して回らんと。

 

  1. A pain is the negative experience or difficulty that customers face in trying to meet their needs. 
  2. Marketers need to understand customers' needs and the pain points that they experience while trying to meet those needs. 
  3. By addressing these pain points, marketers can offer solutions that provide customers with the gain or benefit they seek.

 

ペインとは「negative experience or difficulty that customers face in trying to meet their needs」であって、単なる「negative experience or difficulty」ではない。

 

ソリューションビジネスの実務では「困り事の解決」という言い回りが頻繁に用いられますが、いまさらですが「こりゃ注意せにゃならん」と改めて思いました。

 

「ニーズを満たそうとすると直面する嫌なことや困難」ではなく、単に「嫌なことや困難」というと、そりゃもう大小合わせれば極論すると無限に存在します。単に「嫌なことや困難」はたしかに困り事ではあるけど、ペインじゃない。

 

たとえば、

「2号館と17号館の間に不自然に強いビル風が吹く」とか、「学食がまずい」とか、「実験がタイヘンなのでバイトできない」とかは、学生にとって嫌なことかもしれない。ま、困り事ではある。

 

でも、

「卒業後、産業界の即戦力として活躍したい」というニーズから見れば、どうなん?

 

どうでもいいことやな

 

いや、失礼しました。どうでもいいとは言いません。

学食は美味しいに越したことはない。ビル風ビュービューより、そりゃ吹かないほうがいい。

 

たしかにそうなのですが

しかし、ペインとして挙げるべきは

 

「卒業後イメージから見た現状到達レベルがわからない」や「身につけた力量を発揮するに最も相応しい行き先を見極めにくい」ということが、ニーズ充足しようとすると直面する嫌なことや困難として相応しいのではないかしらね。どうかな。。

 

単なる「negative experience or difficulty」を挙げ始めたら、大小合わせてごっついたくさん出てくると思う。それを一つ一つ潰すのは、モグラ叩きと同じ。永遠に終わらない。「じゃあ、優先順位づけしよう」といっても、顧客に「どの困り事の解決が大事ですか?」と訊くことにどれだけの意味があるのだろうか?訊けば、そりゃなんか答えてくれるだろうけど、

 

それを解決したところで

「顧客から見て当社がなくてはならない存在」になるのだろうか?

 

なるわきゃないわな

 

「ペイン」という言葉が安易に使われていることがないだろうか?ほかならぬ、自分自身が安易にこの言葉を使っていたと痛烈に反省しています。

 

「お客様のペインを捉える」とは

「understand customers' needs and the pain points」なのであって、単に「understand customers' negative experience or difficulty」ではない。この違いは、ものすんごく大きい。

 

 

[追記]

以下、自分用メモです。

訳の分からん記述ですみません。

ペインを文章表現したままでは解決策に深みが出ないから、ペインがペインのまま事態が好転しないワケを考えたい。その鍵は、ジレンマ。ペイン内容をもとに、ジレンマ構造を定める。その姿かたちは、おそらく制約条件理論の『対立解消図』のイメージ。そして、対立を解消するアイデア(=インジェクション)を導く。このアイデアを具現化したものが製品・サービス。ゲインとは、顧客が製品・サービスの利用を通じて得るベネフィットのことだから、ひょっとしてなんとまさかの[インジェクション=ゲイン]なのかもしれない。これについてはもっと時間をかけて考えたいと思います。