ここ数年間の顕著な傾向だと思うのですが、
企業の人の話をよくよく聞くよう努めています。

理由はシンプルです。

喜んでもらえる道具を作りたい。
ここでいう道具というのは、手法、ツール、フレームワークです。私の主戦場は事業開発ですから、使い手の実情をふまえ、お役立ちできるものを生み出したい。くれぐれも、独善的な手法、ツール、フレームワークを生み出してはならない。そういう理由です。

ところがところが
当初は、実情をふまえた道具の開発が目的だったのに、最近は話を聞いていることが楽しくて、話を聞くこと自体が目的になりつつあります。職場で何が起きているのか、その人はどういう気持ちなのか。それを知りたい、もっと知りたい、そういう気持ちが強いです。

その際、「それはこういうものなのではないのか」と決めつけた言い方はしないよう努めてます。相手に理解を示すことが最優先。数年前に、メンター研修を受けて、「へぇー」、「なるほどぉ」と思うことが多々あったことが影響してるような気がします。「解決脳」ではかく、「共感脳」ですね。

そう言っておきながら
もともと解決脳だと思うので
解決脳を前面に出したくことがあります。

出したくなることはありますが、
それでも、

私はその人が直面する環境にいないわけだし、実際はその人が言及している以外のことがその状況に起きているんだろうし、その人の周りの人にはその人たちに考えていることがあったのだろうから、

状況における一部の主観だけを聞いて
物事が解決できるわけがない。

大切なことはその場で解決することじゃない。
まず、理解すること。
理解するために、共感すること。

そう思うようになりました。

ちなみに、
自宅 1階を「博士バー」にしようとしているのは
企業の人がフラっと立ち寄って、自然に話してくれる場を作りたいと思ったからです。

当たり前の話ですが、
ほんとにバーをやろうとしてきるのではありません。そんなこと、できるわけないし。ただ、この先どうなるかわからないなと思って、定款に記載する事業内容に「カフェバーの運営」を追加して修正申告しましたが。あはは。