その1 薬とサプリメントの違いと正しい知識 | アメリカ在住・健康美容医療の女性ドクター・ブログ

アメリカ在住・健康美容医療の女性ドクター・ブログ

アメリカ発!「健康で、若く美しく生きたい人のために!」

アメリカから、幸せに生きる為の最先端ヘルス&ビューティ情報と
アメリカだからできるユニークな体験・冒険・楽しいことや変わったこと、
そして世界旅行についてもお届けします。

誰でも、健康で若さを保ち、いつまでも長生きしたいと望んでいます。
日本は世界一の長寿国でありますが、寝たきりで長生きするのは本人も、
周りの人も、辛い事です。

そこで、今日は薬とサプリメントについてお話したいと思います。

薬は病気を治すための医薬品、何らかの症状があって、医師が処方した薬を
使って病気を治す、又、薬局で求める薬で、症状を緩和するのも医薬品です。

薬は松葉杖と同じで、治ったらやめる!症状があれば用いると言うものです。

勿論、なかには、高血圧や高脂血症など、一生医師の処方薬を飲まなければい
ない人もたくさんいらっしゃいます。

何らかの、疾患に対する治療には、医薬品が必要で、健康を維持し、病気にな
らないようにするための予防医学的見地から使われるものが、サプリメントと
言ってよいでしょう。

米国では、1982年ごろから、急速にサプリメントが、進展し、1994年10月
DSHEA(Dietary Supplement Health & Education Act)、 日本語で言えば、
「栄養補給食品健康教育法」が正式に制定されました。
DSHEAはユーザーに正しい情報や知識を提供する事を目的としています。

この頃、日本では、まだ、総合ビタミン剤などとして、作られていて、サプリメント
と言う言葉も一般には知られておりませんでした。
ですから日本は、15年ほどアメリカより遅れて、普及し始めたということです。

FDA( Food &Drug Administration),(日本の厚生労働省に値する}の規定により、
正式には、Dietary Supplementと呼んでいます。

米国では、ダイエタリー サプリメントとは、医薬品と食品の中間を指し、科
学的根拠のある臨床データを提出すれば効能効果がうたえるようになっています。
しかし、日本ではサプリメントについて効能効果はうたえないようです。

米国において、急速にサプリメントが発展したのは、そこに大きな原因があったからだと
思います。米国では日本と比較にならないほどの肥満者がいます。

偏った食生活、飽食の時代に、肥満になり、それが原因で起こる、生活習慣病、
メタボリック症候群、いわゆる、高血圧、高脂血症、糖尿病、脳、心疾患など、
が深刻化してきました。

原因があれば対策が早いアメリカですから、 治療にかかる大きな医療費を
削減するため、そして、健康を維持して病気にならないように、サプリメント
が発展したと言うわけです。

「自分の健康は自分で守る」と言う意識が高まってきたのです。
ですから、正しい知識を持って、一人一人に合ったサプリメントを、必要最小限
摂取して、いつまでも健康でいたいものです。

では、DSHEAの定めたダイエタリー サプリメントとは、どういうものを指すのでしょうか?

ビタミン、ミネラル、ハーブ、ボタニカル、アミノ酸、酵素、組織などを言い
ます。これには、単体(1種類)と複合体(多種類の成分)として、配合された、
栄養補給食品をいいます。

(サプリメントの特徴)

* 不足している栄養を補給して、食バランス(好き嫌い)を調整をする
* ノンカロリーなので、太らずに、必要栄養素を体に取り込める
* 脂肪、糖質がないので、生活習慣病の予防になる
* 決められた時間でなくいつでも摂取できる

(良いサプリメントとは)

* 成分表示が細かく記載されている 米国はFDAの厳しい規定あり
成分の原料名、含有量(mg, μg, IU, % )一日の摂取量の目安
を表示
*   子供の届かぬところに保存などの表示
*   天然安全成分である事

化学合成品でなく天然成分であること。成分に有効なものが少なく、
不必要な混ざり物、添加物が多いものはよくない。
天然成分の色は均一色でなく、色々な天然の色が混じっている。
合成品は均一色で大量生産して、利益だけを目的にしているので注意。

*   副作用のないもの
    胃を痛めたり、便秘や下痢を起したりしない事

*   栄養素が十分含まれていること。

十分な成分量が含まれ、胃の負担をサポートするアミノ酸や、活性酸素 
を除去する抗酸化物質が含まれているサプリメントが良い。