新刊著書『公衆衛生の緊急事態にまちの医療者が知っておきたいリスクコミュニケーション』(医学書院)の先行予約がAmazonで開始したことを記念して、概要の説明をしています(前回までの概要説明 → Part1Part2)。

 

今日は、Part3『信頼を構築するための戦略と体制』について、です。

 


リスクコミュニケーションの成功には、リスク下にある人びととの信頼関係の構築が欠かせません。

 

そこでPart3では、医療者個人が、そして危機管理組織が、信頼を獲得するために不可欠な留意点をそれぞれ紹介しています。

 

危機管理組織においては、組織内のリスクコミュニケーション体制や戦略的コミュニケーション計画があってはじめて、リスク下にある人びとが必要とする情報を、迅速に透明性をもって伝えることが可能になります。

 

丁寧なコミュニケーションに尽力していたのに批判をされたというつらい経験のある医療者もいるかもしれませんが、それは、そもそも組織にリスクコミュニケーションの体制も、戦略的コミュニケーション計画もない中で個人のスキルと責任感だけで、何とかしようとしていたからかもしれません。

 

リスクコミュニケーションとリスクマネジメントは切り離せないからこそ、危機管理のなかにリスクコミュニケーションの体制を予め築き、戦略的コミュニケーション計画を策定しておくことではじめてその効力が発揮できるのです。

 

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