前回の記事、『英国のヘルスリテラシーの視点から健康格差の是正を目指した取り組み@医学専門誌『公衆衛生』11月号』で、WHOヘルシーシティに認定された市、ストーク・オン・トレントのことを書きました。

 

スペースの関係上、『公衆衛生』の連載記事の中で、まちの様子がわかる写真が掲載できなかったので、こちらで、お見せしますね。

 

まずは駅を出たら、このまちの貢献者、ウェッジウッド社創設者のジョサイア・ウェッジウッドさんの銅像があります。

 

 

かつては陶器産業が栄え、裕福でしたが、いまは労働者階級やワーキングプアの人が多く、健康寿命も約58歳と、イングランド全体の健康寿命を下回っています。

 

こちらは平日の昼間ですが、まちの中心地域も、

 

 

シャッターのおりている店が少なくなく、

 

 

閑散とした雰囲気でした。

 

 

記事のなかで

「現在、ヘルシーでないからこそ、WHOの支援を得て、ヘルシーになろうと努力しているのが、WHOヘルシーシティなのだ」

という言葉をご紹介しましたが、滞在してみて「そういうことか」と納得。

 

今回の英国旅行は、ロンドン、

 

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シェイクスピアの生まれたまち、ストラトフォード・アポン・エイボン、

 

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ストーク・オン・トレント、

 

 

ニューキャッスル、

 

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エディンバラ、

 

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と列車で北上していきましたが、労働者階級の人が多いまちと、観光地と、ホワイトカラーの多いまちと全く雰囲気が異なり、英国で「健康格差」の研究が始まったのも理解できました。

 

ストーク・オン・トレントが、WHOの支援を得て、ヘルスリテラシーの視点から、健康状態の改善と健康の平等性を政策の中心に置くように努めるために、具体的に何をしているのかについては、『公衆衛生』11月号をご一読ください。

   ↓

蝦名玲子.ストーク・オン・トレントの健康格差是正に向けた取り組み:WHOヘルシーシティ認定都市でのインタビュー.ヘルスコミュニケーションと健康な社会づくりを考える~Dr. エビーナの激レア欧州体験より~.公衆衛生82; 11: 864-867, 2018.

 

ヘルスリテラシーについての体系的な解説は、著書「ヘルスコミュニケーション:人々を健康にするための戦略」に書いていますので、よろしければ合わせてご笑覧ください。