白鵬超然、35度目の頂点 雑音一蹴「壁になれた」
本割で勝てば、35度目の優勝。負けても優勝決定戦がある。白鵬は1差リードで迎えた千秋楽結びの鶴竜との横綱対決に「思い切って臨めた」という。適度に肩の力が抜け、第一人者が本領を発揮した。
巻き替えの応酬で、ともに得意とは逆の左四つ。鶴竜の寄りを2度こらえ、右外掛けにも体勢は崩れない。低い姿勢を保ったまま逆襲の寄り。両まわしを力強く引きつけ、寄り切った。
「新大関(照ノ富士)をはじめ、若手力士がたくさん出てきた。そこでの優勝は一つの壁になれたのではないか」。世代交代が進むことを許さず、誇らしげに2場所ぶりの賜杯を抱いた。
支度部屋に戻り、旭天鵬と握手を交わして抱き合った。23年前に初のモンゴル出身力士として初土俵を踏んだ大先輩は今場所限りでの引退が決定的。白鵬自身、母国にいた子供のころからテレビで相撲を取る姿を見ていた特別な存在だ。
白鵬は「われわれのふるさとから初めて来て、我慢して耐えてやってなければ、われわれの道はなかった」と旭天鵬への思いを口にした。渡した花束には3本の懸賞を添え、優勝パレードで旗手に指名する粋な計らいを演出した。
先場所は3年ぶりに4敗。今場所の戦いを振り返り「力が落ちたんじゃないかという人もいたけど、優勝できた。(強さは)十分に見せられたと思う」と胸を張る。最終盤戦で抜群の勝負強さを発揮し、名古屋場所3連覇。蒸し暑いこの季節に健在ぶりを見せつけた。
(出処 : 7月26日 産経ニュース)