父のスタッフの娘さんが白血病かもしれない、となり、スタッフの方はパニックをおこし、父に伝えたそう。
父は仕事しながら黙ってきいていて静かに
「しゃあないな」
と一言言ったそう。
私はその話を母から聞いた時「失礼なこと言うな〜〜」って思いましたが、そのスタッフの方は違い「ホッとした。目が覚めました。あの一言で救われたんです。」と言っていたそう。
父とスタッフの方の間に信頼関係がすごくあったのでしょうね。
私はそれを母から聞き、父はすごいな…と改めて尊敬をしました。
そして思い出すこと10年前…私が、原因不明の頭痛と高熱に悩まされ入院していたときの事。
当時のドクターから「リンパ腫」かもしれません。と言われて、私はすぐに悪性リンパ腫だと思いストレートにドクターに尋ねると遠回しにイエスの返事だった…。私の見えている世界は大きく変わってみえた。
その時に父がとった行動は同情するわけでもなく、ネットでその病気のことを調べ、プリントアウトした資料を私に「これ読んどき」と渡した事でした。
つまりは「自分と、病気と向き合え」と言うメッセージだったのでしょう。
パニックをおこすわけでもなく、娘の病気を受け入れる父…。
すべては「しゃあないな」。その一言に尽きると思います。
だから、やれるだけの事はやれと。
私は改めてそんな父と母の子供に生まれてよかった、と思いました。