転職理由
人生初のリストラによる。大学卒業以来、自己都合退職+転職を繰り返したが、会社都合退職をしたのも、転職前に無職期間が生じたのも、初めての経験だった。
紹介会社業界大手だけあり、紹介されるのも名が知れた企業が多いし、企業へのポジションサーチサービス(要は誰かを追い出して後釜にすわらせる)もある。但しDODAのエージェントサービス、インテリジェンスのエグゼクティブサーチやグローバルサーチ以外は、まず使えないので無視。
利用者へのサービスをする担当者と企業と遣り取りする担当者が異なる為、企業側への要望が常に正しく伝わるとは限らないし、タイムラグもある。それが原因で、辞退した企業から内定が出てしまったことも。
利用者と転職エージェントを結びつけるだけのサービスに変化していた為、利用中止。
私が身を置いていた業界では、転職活動をする時に1番人気で利用されている。紹介された企業数も最多だが、こちらの希望とは離れたものも多かった。
個々のエージェントが利用者へのサービスから企業との遣り取りまで一貫して行う為、面接や面接者についての事前情報や進行状況等を知ることができるのは、かなり有用。エージェント達の意気込みから、ここはインセンティブが凄いのだろうと確信した。
登録と必要情報の入力が相当に面倒な一方で、全く使えなかった為、利用中止。
年俸交渉
外資企業との年俸交渉では、躊躇することなく前職で専門職に従事していた時の年俸と同額を要求した。私が三十路で医療従事者に転身した頃は、40歳で1,000万が目安と言われていたが、私は四十路になっても五十路になっても到底1,000万に届かないくらいに安い労働力なのだ。非管理職だし、薬剤師ではないし、医学薬学の修士号や博士号は持っていないし、まあ当然か。
今回内定を得たうち1社は、入社すれば確実に履歴書に箔がつく業界有数の大企業だけあり、非管理職で1ヶ月につき残業20時間込みで年俸1,000万のオファーだった(結局断ってしまったが)。
日本企業との年俸交渉は、外資企業との乖離がある分、骨が折れた。私が身を置いていた業界では、外資企業勤務者は2〜4年ごとに転職を繰り返すのが一般的だった。昇給は無く、残業代含め手当など殆ど無く、インセンティブ以外の賞与は無く、退職金は無く、労働時間は長く、そしていつ退職に追い込まれるか分からない不確実性と、多大な自己投資が必要なこともあり、日本企業より年俸が数100万円高いのだ。
一方で、余程の事情がない限り、誰だって、特に家庭持ちは、年俸が数100万円も低くなるのは避けたい。私の場合、長女妊娠時に色々あって、復職以降は年棒150万円減額=月収12.5万円減額に同意せざるを得なかった。その為、日本企業から希望年収を尋ねられた時は、前職で150万円減額された年俸を下限としたのだが。「前職での平均年俸は★★★円でしたが、御社内で私と同格の方とのバランスもあるでしょうから、結果を得ましてから検討させて頂きます……」
神奈川県民には、こういうお金の話は重荷だ。勝手な思い込みかも知れないが、
大阪府民なら、企業側との年俸交渉も、カラッと強気に上手に出来そう。
心理面
私の職務経歴と年齢なら仕事探しには困らないと確信していたので、悲壮感を漂わせながら転職活動をすることはなかった。
しかし、個人的な感想だが、休職から復職まで、退職から転職までの時間は、短い方が好ましい。時間が経つにつれて、復帰への怖さが増す。しかも、医療従事者や開発系専門職は、現場に出ないことで腕と勘が鈍るだけでなく、取り残され感どころか、本当に取り残されてしまうことがある。仕事から離れた1年間が致命傷、とまでは言わないが、今後相当に尾をひくことは確か。復職に向け、少し緊張してピリピリしてきた。
とは言え、私には、生後2ヶ月で保育所に預けて復職する女性達くらいの根性は備わっていなかった。
今後
不思議な縁を感じて入社することを決めた先は、今までの仕事とは全く異なる商社。私を気に入り推薦し年俸交渉も済ませて下さった役者S氏には、心から感謝。同じグループ会社で働く叔母には、よく入社できたねえと言われたが、まさか役者が引っ張ったと明かしても信じないだろう。
まあ、商社マンに転身して、いつまで生き延びることができるか。定年退職するまで在籍するとは全く思わないが、せめて娘達が小さいうちは、雇用状態を安定させたいし、転職するにしても失業して無職になるのは避けたい。