<教室から見えた牛・・・> | ☆同窓生の窓☆西一之江小&松江五中

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<教室から見えた牛・・・>
 
私が子供の頃は、
蓮田や水田、畑が多くあり、
小川が流れ、
とてものどかな所でした・・・。
01教室から見えた牛
↑  ↑  ↑ ①農耕牛 ※引用①
 
02教室から見えた牛
↑  ↑  ↑ ②農耕馬 ※引用②
 
当時はまだ、
田畑を耕したり、
物を運んだりする農作業のための、
農耕馬や農耕牛を飼っている農家も残っていました。
西一之江小の周辺でも、
牛や馬を見かけていました。
特に、西一之江小の東側の道で見かけました。
すれ違うことも、たまにありました。
道路は舗装されてなく、
土の道でした・・・。
その土の道に、
牛や馬のウンチが落ちていることもありました・・・。
 
03教室から見えた牛
↑  ↑  ↑ 1964年頃 西一之江小付近
 
04教室から見えた牛
↑  ↑  ↑ 1964年頃 西一之江小・東側
 
私が小学5年か6年の頃、
西一之江小での教室は、
木造2階建て校舎の2階で、
西側の教室でした・・・。
窓際の席だったとき、
窓からは、
校庭やプールが見え、
向こうにはできたばかりの松江五中が見えました。
当時としては、この辺りでは、
4階建てでも高層の建物でした・・・。
校庭を出た所には、
上田工舎の資材置き場や、畑がありました。
さらに、
その畑の先には、
私の家の屋根も見えました・・・。
ある日、授業中だったと思いますが、
何気なくか、いつものようにか、
外を眺めていると、
校庭の東側の道を、
農作業に出かけるのか、帰るのか、
馬を引いていくお百姓さんを見つけました・・・。
 
たぶん、西一之江で、
農業用の牛や馬を見かけたのは、
この頃が最後のほうだったのではないかと思います。
先に牛を見かけなくなり、
間もなく馬も見かけなくなったと思います。
現在でも西一之江小と松江五中との間の土地で、
農業をやっている倉橋さんは大地主で、
西一之江小周辺の田畑を多く持っていたと思います。
倉橋さんの家は、昔から大きくて立派でしたが、
牛小屋や馬小屋もあったと思います。
牛や馬は、そこでも見かけていましたが、
いつ頃まで飼っていたか、思い出せません・・・。
教室の窓などで時々、見かけていた牛や馬は、
もしかして倉橋さんのだったのかもしれません。。。
 
ちなみに、
農耕馬と農耕牛は、
農作業と堆肥用に飼われていましたが、
その差は、
馬のほうが動きがはやいため、
特に北日本など農耕期間が短い所では、
農耕馬が多く用いられていたようです。
九州や日本各地でも用いられていましたが、
圧倒的に北日本のほうが多かったようです。
馬の産地も北国が多かったせいもあるようです。
また、
馬糞は、繊維質が多く、
肥料として使うと田畑を温める効果があり、
「熱肥」と呼ばれ北国に適合していたようです。
農耕牛のほうは逆で、
ほぼ西日本に限られていたようです。
牛糞も、馬糞とは逆で「冷肥」と呼ばれ、
温暖な地域で使われていたようです。
そう考えると、
西一之江ではどちらも使われていましたので、
中間地域ということですかね・・・。
 
その後は、
耕耘機やトラクターなどの機械化が進み、
農作業用の牛馬は早々に廃れていきました・・・。
一方、
宅地化や工業用地化も急激に進み、
田畑が無くなり、
農業自体が無くなってしまいました・・・。
でも、
倉橋さんのように、
未だに農業を続けているのはたいしたものですね。。。
 
 
 
 
 
【引用・資料】
①農耕牛の画像は、下記より引用させていただきました。
サイト:『せいか舎』(精華町教育委員会生涯学習課)
京都府相楽郡精華町の歴史や民俗
http://seikasya.town.seika.kyoto.jp/mingu/rice-farming/inashiro
②農耕馬の画像は、下記より引用させていただきました。
サイト:『ウチノメ屋敷について』
1994年農耕馬・代かき体験学習 /アーカイブス山田編(岩手県山田町・三陸海岸)
http://www.uchinome.jp/archives/yamada/yamada17.html
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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