義父が怒鳴る
「だって、義父さんの都合で
夫を会社に入れたいんでしょう？
こちらからお願いしているわけじゃないんですよ。
2500万までは当面非課税枠となる
相続時精算課税をお願いしてもよいですけど。
計算が後々煩雑になりますし。
住宅取得前にこの話がわかってましたら
住宅取得資金の特例で3000万の贈与でもよかったのですが。
その頃はまだ、義父さんは夫の独身時代の素行の悪さが許せずに
ご自身の会社に入れようなんて考えもしなかったですものね。」
金額を上乗せし、
尚かつ、忘れかけていた愚息の
痴態を思い出させさらに感情をあおる。
予想外の私の反撃に
怒り狂う義両親。
「こんな計算高い嫁がいたら
会社が乗っ取られるわ！
私に交換で仕事を辞めろって！？
何様のつもりよ！」
と義母が叫ぶ
「義父さんが亡くなったら
スライドしてその地位に付くと喜んでいるのは息子さんの方ですけど。」
と、入社前から父親の会社の椅子を狙っている馬鹿夫をさらりと引き合いに出してやる。
お前の転職の話だ
お前が主役になれ。
自分が死ぬことなど想定していない
義父は息子がそんな事を考えていることも衝撃だったらしい…
「子供が増えるって言うから
このご時世に、仕事を紹介してやってるのに！！
今の会社を続けられなくなって
【やっぱり入れてください】と言っても
絶対に入れないからな！」
手がつけられない切れようの
義父は自ら転職の話を無かったことにした。
ラッキー。