登場人物
実母・・・実の母
父・・・昭和6年生まれ 実の父、九州男児、戦前・戦時中・戦後を生きぬいてる人
お母さん・・・大正8年生まれ 育てのお母さん、京都から熊本に嫁いできた
姉・・・17歳年上、育てのお母さんの実子
おばあちゃん・・・父の母、明治生まれ、おばあちゃんも京都の人
プライベートでは
父が勉強のことで口うるさく
家出もするようになった中学生活。
ザ青春ってかんじ♡
だけど
不良とかヤンキーとかになることもなく
学校にも、ちゃんと行ってた。
せいぜい、チャリ通禁止なのに
コソッと乗って登校してたくらいのカワイイもん。
お父さんが怖くて
学校を休むとか考えられなかった
というのが一番かな。
当時、仲の良い友人には
わたしの境遇を話していた。
「お父さんみたいな人とは
絶対に結婚しない。」
と言っていた記憶がある。
レア写真。
わたし、カラオケ苦手だから。
学生生活の途中、
剣道7段の先生がきて
剣道部ができたときがある。
部活で入ってた。
超へなちょこだったけどね。
ピアノは姉が習っていた
わりと有名な先生のところに通っていて
合唱コンクールの伴奏をしたりしてた。
わたしよりピアノが上手な子がいて
わたしは課題曲の伴奏
その子は難しい自由曲の伴奏に抜擢されて
お父さんにいいとこ見せたかったわたしは
なんだか悔しい。もどかしい。
そんなこともあった。
父には
勉強のこと
高校進学のこと
大学進学のことまで
口酸っぱく言われていた。
ことあるごとに
軽い気持ちで書いてしまった
「医者になりたい」の言葉を真に受けられて
そんな成績じゃ・・・と責められてばかり。
一度言った事は
変えられないんだ。
そんな苦い前提もこの頃にできた。
お父さんは次男だけど
いろいろあって本家を継いで
おばあちゃん（自分の母）の面倒もみていた。
あの大嫌いな叔母（父の妹）が
たまにやってくる以外は
お正月やお盆も誰も集まらない家だった。
お正月には
お父さん、お母さん、姉夫婦から
思い返すと、けっこうな金額のお年玉をもらっていた。
家出して
実母と連絡がとれるようになり
仕事ではぶりの良かった実母からも
お小遣いをもらうようになった。
父に勉強のことで病的に怒られる以外は
何不自由なく生活させてもらっていた。
お小遣いも不自由しなかった。
そんなわたしも中学校の卒業式。
わたしの部屋は長渕さんのポスターがいっぱいだった。
歌詞に救われて、どんどんハマっていた。
帰り道。
花束をもらってる子がうらやましいな。
そんなちょっと胸が痛くなる感情は
そっと自分の胸の中だけにしまっていた。
高校は
一番行きたかったところではなく
父に言われた高校を受けた。
そこに合格して通うことになる。
父の顔色をうかがい
無意識に良い子を演じ
居場所がなくならないように
いっぱい頑張って
自分軸がなくて
お父さん軸になってた。
続く
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