銀の簪 | あとりえ憧憬

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北のまちから発信します。
出逢いは偶然。偶然は必然。
「いきます! 花田聖子です」

ウチは爺婆っ子の三文安てなところでっしゃろか。 幼い頃、祖父母の家に行っては、大きな四角い火鉢の傍で、
灰ならしで灰に模様を描いたり、火箸で文字の練習をしながら、TVの劇場中継を観ていました。
水谷八重子主演の新派の舞台だとか、伝助劇場、そして藤山寛美の芝居を。
初代水谷八重子さんの独特の声が好きだったのと、出てきただけでTV画面がぱーっと華やいだという事を憶えています。伝助劇場もめちゃおもろかった。
藤山寛美さんの「あにょう、うち阿呆ですねん。お父ちゃんが阿呆やからウチも阿呆ですねん。」は、よう真似してましたわ。
先日、『銀のかんざし』のDVDを観ました。傑作です。
この作品は、寛美さんだけではなく、演者全員が良いので作品全体が、飽きることなく間延びせず楽しめました。
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寛美さんの作品を観ていると、歌舞伎の様式と、落語的面白さ、そして大衆・庶民を大切にした演劇と思います。
関西の笑いには、江戸っ子の粋のテンポとは違う、間と情と憂いと艶とを含みながらの人生の笑いを感じます。
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花ざくろ』も大好きな作品です。
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ためてためて、ガガーッとテンポよく小気味よく持っていくやり方。観客の心をうまく拾い上げる巧みさ。お見事。
芸のこまやかさを、いやらしくなく、魅せる、笑いにする、正に名人芸。
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わかる人にはわかる。
還暦祝い、敬老の日には、こういうプレゼントも良いのでは。
キヨシ~、とか韓流ファンの方には、ワッカンナイだろうなあ、このよさは(>_<、)