これからの時代に武道がどの様な役割や仕事があるかというと、私は国と国、人と人が理解しあう為の場や時を得るために活かされるものとして考えたい。
武道には新しいもの、古くからの伝統を守るもの、それぞれのスタンスはありますが、その国の、地域の歴史や生き方のエッセンスが沢山含まれております。
自分の身体を通じて学んでいる武道にはそうしたものがあり、それをしっかり学ぶ中で国や地域、歴史を学ぶ事に通じると思います。
また、他の武道を尊敬し、その中に他国の歴史や文化があることを大切に思うことで、違った武道が互いに磨き合い、より高い次元で互いを認め合う事になると私は信じたい。
今回、計画しているプロジェクトの目的はまず武道を通じてアジアが一つの結びつきを得る事です。
そしてアジアと西洋、世界が一つに結び合う仕事でもあります。
抑止力という面で現代兵器が戦争が起こらない為の働きをいたしておりますが、我々は更に一歩進んで、抑止力すら必用のない世界を目指してゆく道を模索するのであります。
それぞれの民族の闘争の歴史から生まれた武術でありますが、その武術のそれぞれが行き着いた哲学は平和を願う哲学であり、宗教を体現した道でもあると思います。
そのそれぞれの道を互いに尊敬し、認め合い、結び合う時代は本当に来るのだろうか?
絵空事かもしれませんが、私は今回のプロジェクトで道を探りたいと思います。