終わりましたね。
相葉さんたち役者さんたちも、やりきった充実感があったと思いますが、
見ているこちら側も、相葉さんたちと一緒に走り切った3ヶ月でした。
とても寂しいですが、反面とても充実感があります。
おこがましいですが私たちファンも、雑誌、番宣等々、一緒にがんばってきました。
そして、最終回は皆にそれぞれ見せ場があり、
皆がそれぞれ決着をつけたという意味では、とてもすっきりとした最終回でした。
(まあ、ラストのカットは賛否ありますが、私は嫌いじゃない演出です)
静岡テレビの最終面接に向かう七菜ちゃん。
いつものように家族全員でお見送りです。
湾テレの時はお守りはパパだけでしたけど、今度は家族全員。
そして、四人と一匹のグータッチ。
倉田家ならではの名場面ですね。
そしてバスの中でのお母さんの手紙。
天然だの絶望的なお人よしだの言われているお母さんですが、
家族の誰よりも、家族を思っていることはここまでの話でよくわかっていました。
七菜はお母さんは覚えていないと思っていたアナウンサーを目指したエピソードも、
お母さんはしっかりと覚えてましたね。
思えば、最初の頃は能天気すぎると言われていたお母さんですが、
あのお母さんの明るさがあったからこそ、
ストーカーにあいながらも倉田家は笑っていられたわけです。
素敵なお母さんですよね。
静岡テレビに雑誌記事と中傷するメモが届いたわけですが、
前々回健太に宣言したように、もう七菜は動揺することはありませんでしたね。
事件を乗り越えて成長したのは、健太だけではないですよね。
改めて家族の絆と、自分が家族から守られていたことを知った七菜も
一回りも二回りも大きくなっていました。
それに被害者の気持がわかる七菜なら、いいアナウンサーになるのではないでしょうか。
この一連の流れは、母と娘の名場面でしたね。
先週、健太に喚起され、再び真瀬部長との戦いに臨んだ倉田部長。
また負けてしまうのかというピンチを救ったのは、
真瀬部長に利用された高橋くんでしたね。
このFAXが届く~FAXの送り主が高橋とわかる流れは、キター!と盛り上がりましたね。
自分の失敗を高橋くんが取り戻すチャンスがあったのが嬉しいし、
ちゃんと期待に応えた高橋くんもカッコ良かったです。
そして、社長に謝る真瀬部長に「謝る相手が違う」という倉田部長。
誰もが倉田部長への謝罪かと思いきや、
倉田部長が言ったのは「西沢さんに謝れ」でしたね。
5話の明日香を突き落とした犯人にも、健太は「明日香さんに謝ってください」と言ってました。
自分だって蹴られたりしたのに、自分じゃなくて明日香さんに…と。
やっぱり倉田部長と健太は、親子なんですよね。
名無しさんに行動が把握されていることから、健太が出版社に盗聴器があることに気づきます。
その頃から、明日香の様子がちょっとおかしいんですよね。
でも、名無しさんを捕まえるのに夢中な健太は、とりあえずそれはスルー。
明日香の手を借りて、名無しさんを追い詰めます。
名無しさんの役者さんが、劇中のどの関係者でなかったことに
原作未読の方は驚いたようですが、
この少ない人数の登場人物の中で、模倣犯ばかりでなく名無しさんまでいるのは
ちょっと都合良すぎな気もしますし、
何より、健太の言ったとおり、「名無し」だったからこそ、いやがらせもできたわけです。
自分は倉田一家と縁もゆかりもないから、絶対身元を知られるわけがないと思い、
模倣犯たちが倉田家を追い詰めていくのを
高みの見物で楽しんでいたわけですよね。
実行犯という意味では、一番軽い罪かもしれませんが、
家族全員で正々堂々と戦ってきた健太にしてみれば一番許せない卑怯者だったわけです。
名無しさんを演じてくださった市川猿之助さんは、ご存じ歌舞伎の方で、
テレビドラマにも沢山出演されている、いわゆる演技派な方なわけですよ。
その演技派の方と、互角にやりあった相葉さんの演技に感動しました。
なんだろう、ネットでもよく言われてますが、
相葉さん、このドラマで本当に一皮むけましたよね。
個人的には、今までも別に演技が下手とは思ってないのですが、
このドラマに関しては、一段階も二段階も成長したように思えます。
名無しさん=赤崎も、一話のあのおびえきった健太と、
目の前の力強い健太のあまりの違いに、素直に負けを認めましたよね。
結局、名無しさんっていじめと同じで、自分より弱い人間には強く出れるけど、
相手が自分より強いと思うと、もう何もできなくなってしまうわけです。
最後の名無しさんも掴まり、これで事件解決と思いきや、
赤崎の自転車のサドルがいたずらされるという事件が起きました。
これは健太はすぐ、明日香の犯行だと気付いたようですね。
明日香は幼いころお父さんを亡くしていることもあって、
倉田家みたいな家族にあこがれていたのでしょうね。
お風呂のシーンとか、本当に嬉しそうだったし、
お母さんに未来の嫁とか言われても否定しなかったのも、
まんざらでもなかったからかもしれないですね。
そんな倉田家がストーカーにあったのが、自分が原因を作っていたと知り、
明日香の中の「名無しさん」が目をさましてしまったわけですね。
サドルなんてしょぼいという意見も目にしましたが、
普通の良識ある大人が、故意に他人の持ち物を傷つけることってないですよね。
逆にいえば、たとえ自転車のサドルでも、それだけの思いが必要なわけです。
名無しさんに狙われ、誰よりも名無しさんを知っている健太は、
そんな明日香を許すわけですが、まあー、友情以上ラブ未満で終わりましたね。
七菜と元カレのほうが、進んでました…。
それからのその後も面白かった。
編集長の正体が元大手出版社の敏腕編集長ということでしたが、
その敏腕編集長に見込まれた明日香と健太は、
これから仕事のパートーとして続いていくのでしょうか。
明日香の書いた編集長の本に健太がイラストを描いているのですが、
イラストのタッチが一話のなんとか殺人事件とまるで違いますよね。
本来は、こういうタッチが得意なんでしょうか。
だとしたら、一話のあの装丁は、クライアントの意見を聞きすぎて、
健太らしさが全くないわけですから、没になるのも当然です。
でも、今の健太なら、クライアントの意見に流されず自分らしく出来そうなので、
仕事面でもいい方向に向かっていくのでしょうか。
そして、その本のタイトルでさらっと書かれていましたが、
編集長はシルビアさんを落とせたのですね。
すごいです。
さすが愛しかないストーカー。
七菜は静岡で女子アナとしてがんばり、
ママは自宅で料理教室を開いているのかな?
パパは次の出向までは、資料室勤務でしょうか。
それでも、人事部長まで出世した八木さんは別居状態なわけですし、
どちらが幸せと聞かれれば、人それぞれなんでしょうが、
倉田パパは出世よりも、家庭第一ですよね。
それぞれが新しい一歩を踏み出して、めでたしめでたしで終わるかと思いきや、
ラスト、再び荒らされている花壇。
歩道橋から健太を見つめる黒い影…。
ああ、今からもう「倉田家ロス」が始まっているのですが、
視聴者ばかりでなく、出演した役者さんたちもそうなんですね。
ツイッターで佐藤さんがつぶやいていました。
それだけいい現場だったということですよね。
そんな現場の座長が相葉さんということを誇りに思います。
贅沢なファンなので、次の相葉さんの個人仕事は?
とせかしてしまいそうですが、この3ヶ月を健太くんとして走り切った今は、
すこしゆっくりした欲しいです。