マイガールが終わってすぐの正月のスペシャルドラマとして、嵐5人で主演したものですね。
最初は、偶然人質になった5人の若者が協力して、脱出なり、犯人逮捕なりをする物語かと思ってました。
わりと本気で、最初の1時間くらいは信じてました。
1時間たっても、5人とも全然出会わないし、相葉さん(昭くんね)は、トイレに籠ったままだしと思ったところで気づきました。
あー、そういうわけね、と。
相葉さんはマイガールと並行していたせいか、出番も他のメンバーよりは若干少なめ。
他のメンバーは、コンビとなる共演者がいるのに対し、相葉さんの相棒はトイレ。
話し相手は、電話越しに刑事さんのみ。
でも、これはその時の相葉さんのスケジュールを思えば、うまい演出だと思いましたよ。
トイレが相手なら、時間を気にせず収録できるわけじゃないですか。
少なくとも、共演者さんには気を使わずにすむ。
それでも、電話一本で刑事をかく乱するというのは重要な役割だし、それを知って改めてドラマを見ると
相葉さんうまい。
本当に天然か作戦なのか、最後までわからなかった。
この作品は、登場人物がそれぞれメンバーあてがきだと、何かで読んだことがあります。
それで、相葉さんのイメージはエプロン男子なのねーと思ったものでした。
やっぱり可愛いイメージなんだと、喜んだり、ちょっと残念だったり(たまには、違う相葉さんが見たい)。
相葉さんの演じる棚田昭くんは、注文を間違える天然なカフェの店員で。
たまたま、トイレにいる時に事件に巻き込まれ、唯一ビル外にいる刑事さんと連絡をとれる人になるわけですが。
その天然な発言に、警察が右往左往するという。
まあ、とっても相葉さんらしいのですが。
でも、5人が犯人とわかってから見ると、昭くんの人物造形は全く違うものになっていく。
刑事を振り回す言動は、はたして本当に天然故なのか?
実は、とっても頭のいい狡猾な人物なのではないのか。
だって、刑事とのやりとりなんて、下手に尻尾を出したら計画そのものがダメになるくらいの重要な役なのだから。
単なる天然なんかじゃないはず。
そして、それを確信したのが、5人が津川さん演じる製薬会社の会長(でしたっけ?)と対峙する場面。
覆面をそれぞれとる場面があるじゃないですか。
あの、覆面を取った後の相葉さんの冷たい瞳。
そして、松潤演じる望くんが、昭くんに空砲とはいえ撃たれたことを文句言ったときに、笑いながら答えるクールさ。
すごい、良かった…!
天然、無邪気の中に見え隠れするあの冷酷さ。
もう、この場面だけで大満足でした。
いつか、相葉さんの冷酷な殺人犯とか見てみたいなんて、思ったりして。