バーテンダー | Double Feature

Double Feature

今、嵌っているもの。
ずっと好きなもの。
思っていること。
考えていること。





めざまし見ました。


診療所で白衣のスタートかと思っていたら、まさかの自宅で私服スタート。


夏の服装ということで、回想シーンなのでしょうか。



病気の名前とか覚えるのが大変という相葉さん。


でも、相葉さんは自分が得意なものでも、得意です。とは言わない。


自分からひけらかすことはしない。


それでいて、周りが苦手と弄ることには、笑って対応する。


だから、テレビの表面しか見てない人には、出来ない人、ドジな人ととらわれがちだけど。


実際は違うと多くのファンは知っている。





ドラマ仕事で、セリフを覚えるということは当たり前でしょうけど、ただセリフを言っていればその役になりきれるのでしょうか。


役作りといえば、今まで一番大変だったのは「バーテンダー」だと思います。




放送終了してからも、一番リピしているのが「バーテンダー」です。


そして、このドラマ改めて見ると、とても大人な上質なドラマなんです。


金曜11時という時間帯と、アルコールを扱うバーが舞台というだけではなく、登場人物も皆大人ですよね。


何かあった時、誰かのせいにするわけでもなく、自分で引受けて処理する。


それが出来るのが大人だと思うのです。


バーテンダーの登場人物は、ゲストに至るまで、皆そんな人ばかりでした。


物語も登場人物も、後味がよくて、悪酔いしない上質なお酒のようなドラマでした。



そして思ったのが、相葉さんの演技がマイガールと比べて、格段に上達していたことでした。


マイガールから続けて、「最後の約束」「君とみる千の夢」と演技仕事が続いたからでしょうか。



もともと、相葉さんというのはバラエティを見てても即興には弱いですよね。


新しいことを習得するのも、そんなにはやくはない。


そういうのが強いのは、にのやリーダーで、相葉さんは人より倍の練習と努力を重ねて得とくする。


その結果的、誰よりも自分の物にしてしまう人だと思います。



演技というのは、もともと上手は人はもちろんいるけれど、数を重ねることで上達するものだと思います。


現在演技派といわれる有名俳優だって、全員が全員、最初から名俳優ではなかった。



相葉さんは、経験すればするほど、上達する人。


だから、短いスパンで演技仕事を重ねていったことで、演技力が増していったのでしょう。



このバーテンダーの役作りで一番重要なのは、セリフを覚えることではなく、プロのバーテンダーになることです。


どんなになめらかにセリフが言えても、どんなに見た目が決まっていても、プロの役を演じているのに、プロに見えないことほど興ざめすることはありません。


だから、いろんな役者の方でも、スポーツ選手やピアニストの役が来たら、猛特訓しますよね。


(ちょうど今日も朝のWSで、女優さんが映画のために、三か月バイオリンの特訓をしたと報じてました)



津川さんが相葉さんは質より量で練習をする。


そして、そちらの方が強い。と言ってくれました。


練習に費やした努力と時間は、裏切ることはないのですよね。


バーテンダー修業の相葉さんのがんばりは、メイキングで余すことなく見れます。



マイガールは比較的若いキャストのチームでしたが、バーテンダーには多くのベテラン俳優さんがわきを固めてくれました。


津川さん、竹中さん、光石さん、尾身さん。


それぞれ個性的で演技派の俳優さんたちに囲まれて、相葉さんにはいい勉強になったことと思います。


特に津川さんと竹中さんには、可愛がられていたようですね。


ヒロインの貫地谷さんも、とても可愛かった。


三毛猫の吉瀬さんみたいに、相葉さん×綺麗なお姉さんもいいけど、可愛い女の子との組み合わせは文句なくいい。


貫地谷さん演じる美和さんに対する溜のあの飄々とした態度が、天然なのか、わざとなのか読めなくて。


自然と美和さんを応援したくなる、可愛いヒロインでした。



これは、どの相葉さんドラマもそうなのですが、メイキングをみるとどの現場も笑顔であふれていて、とても良い雰囲気なんです。


主演のおかげなんだろうけれど、出演者とスタッフが和気藹々となることで、ドラマの雰囲気にもいい影響を及ぼしていると思います。


マイガール、バーテンダーと見ていて心地よいのは、そういったこともあるのかなと思いました。





初主演でハラハラドキドキして見ていたマイガールと比べ、バーテンダーは本当に安心して見ていられたものでした。