さくさく読書日記-愛に似たもの

これまたW先輩からお借りした本です。

8編のお話が収められてますが、どれも「怖い女」を描いています。

よく言えば、幸せを求めすぎるあまり、不器用になってしまった女たち・・・って感じでしょうか?


読んでて、痛すぎるなーって思ってしまったのが、「教訓」というお話。

お見合いパーティーに10人参加したら、自分はその中で4番目か5番目の人気だろうと、

自己分析している美郷。

友人たちもほぼ同じレベルだと思っていたのに、34歳になった今、

学生時代のグループで結婚していないのは美郷だけ。

そんなある日、勤務先に出入りしている業者の井口に食事に誘われる。

「今度こそ失敗したくない」・・・過去の男たちが去っていった理由を改めて

思い起こし、同じ失敗を繰り返さないよう、細心の注意を払って、

井口との交際に臨む。

だが、しばらくして、井口と初めて一晩すごしてからというもの、

なぜか避けられてしまう・・・。


・・・自分と同じレベルだと思い込んでいた友人たちが次々と結婚していき、

焦ってしまう女性の話。

そんなときに、彼女にとっては運命の人かも・・・っていう男性が現れるのですが、

過去に去っていった男たちの捨てぜりふなどがことあるごとに浮かび、

同じ轍を踏まないよう、ついついがんばりすぎて、結局それが裏目に出て、

その男性にも去られてしまう・・・。

不器用な女性なんだろうけど、過去のトラウマに縛られすぎて、結局

新しい恋がうまくいかない・・・その都度取る行動がすごく痛々しくて・・・。


唯川さんの本て、女の負の部分をものすごく鋭いえぐり方で書いてる作品が多いですよね。

この「教訓」のほかのお話も、周りにいたら怖いなー、でもきっとその笑顔の裏に

こういう部分を隠してる人、いるんだろうなー・・・と思える、怖い本でした。

かくいう私も、自分でも気がつかないそういう部分があるのかも。

腹黒いのは自覚してるんですけどねー・・・。




さくさく読書日記-ショパン

東京国際フォーラム周辺で連休中に開催されている、

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 」。

毎年、行きたいと思いつつ、行かずじまいなこのクラシックイベント。

今年のテーマは「ショパンの宇宙」だそうで・・・ショパン生誕200年を記念した

大々的なものになってるらしいです。

で、そのイベントの模様を、今日10時間ぶっ続けでNHK BSハイビジョンと、

NHK FMで生放送しています。

出不精な私は、イベントに出かけず、これらの放送を聞きながら、

ショパン三昧な午後を過ごしています。


さきほどはラジオのほうで、仲道郁代さんの9曲ぶっ続けの演奏を

やっていました。「革命」や「英雄ポロネーズ」など有名どころを堪能。

そして、今はテレビで小曽根真さんが演奏しています。

私、ショパンの曲の中で一番好きなのは、ワルツOp64‐2という、

ちょっとマイナーな曲なのですが、その曲をタンゴ風にアレンジしていて、

すごく新鮮に聴けました。さすがジャズピアニスト!!アレンジ力に脱帽です。

今日はこれから、夜、ラジオで日本人ピアニストで唯一好きなピアニスト、

小山実稚恵さんの演奏を放送するそうで、楽しみです。


私にとってショパンはちょっと特別な作曲家です。

ピアノをやっていた頃、ショパンの「革命」に衝撃を受け、

そして、小山実稚恵さんのショパンコンクールを偶然テレビで見て、

自分も弾きたい・・・と思った唯一の作曲家。

そして、さきほど小曽根真さんがアレンジしていたワルツの曲は、

初めてチャレンジしたショパンの曲。

ベートーベンでもモーツァルトでもなく、私の中ではショパンはNo.1の

作曲家なのです。繊細な曲が多いだけに、実際弾いてみると、

超難しい曲が多いのですが・・・。


というわけで、そこまでの思いがあるのなら国際フォーラム行けよって

思われちゃいそうですが、今日はテレビとラジオで優雅な午後を過ごしたいと思います。

楽譜を見ながら、演奏を聴いて、エアピアノをしながら浸りたいと思います。


今日は、夜中に東京FMで桑田佳祐さんの特番もあります。

こちらも聴くつもり。久しぶりにラジオ三昧な一日になりそうです。






さくさく読書日記-ダブル

W先輩にお借りました。

以前、W先輩から話を聞いていて興味津々だった本です。


同じ地域で起こった、3件の未解決事件。

被害者が特異な容貌だったことから、世間の注目を浴びたひき逃げ事件、

痴漢容疑をかけられた男の転落死、そして、色ボケ老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動・・・。

これらの事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。

謎を追う女性ライターは次第にその人物に魅せられていく・・・。

そして、真相に辿り着くが・・・。


とても怖いお話でした。

同じ地域で起きた、未解決の3件の事件。

共通点は、一見、同じ地域で起きたということだけなのですが、

ゴシップ誌の契約ライターの相馬多恵は、一件目のひき逃げ事件に

興味を持ち、調べ始めます。

そして、偶然同時期に取材を始めた二件目の事件を機に、

柴田乃々香という妊婦と知り合います。

おっとりとしていて、品があり、幸せな結婚生活を満喫しているといった感じの

乃々香に多恵は親近感を抱き、また、乃々香も、記者として颯爽と働く多恵に、

好意を抱き、二人はたちまち仲良くなります。

でも、多恵はのちに起きた三件目の事件を含めて、

これらの事件に乃々香が関連しているのではないかという疑惑を抱きます。

そして、事件の真相に迫っていくのですが、背筋が寒くなるような感覚を

味わいました。怖かったです。

日常で、まったく知らない人に腹が立つことってたまにありますよね?

たとえば、街中で思い切りぶつかってきたのに、あやまらない人とか・・・。

一瞬、ムカッとはしますが、そういう感情って、すぐに消えちゃいますよね、普通。

そんなささいな出来事に殺意を抱くってある意味すごいパワーだなーと思いつつ、

自分も知らないうちに、そういうことで人に迷惑をかけたりしていないだろうか・・・と、

思ったり。

そして、それが元で見ず知らずの人に殺意を抱かれたりしたら怖いなー・・・と、

やっぱり最終的な感想は「怖い」ということでまとまりました。

女性作家ならではの視線で、怖い女性を本当にホラーかとおもうくらい、

怖く書いていて、一気に読んでしまいました。


この作家さん、まったく知りませんでしたが、機会があったら他の作品も読んでみたいです。

W先輩は、本当に作家さんの開拓が上手だなと思った一作でした。