これまたW先輩からお借りした本です。
8編のお話が収められてますが、どれも「怖い女」を描いています。
よく言えば、幸せを求めすぎるあまり、不器用になってしまった女たち・・・って感じでしょうか?
読んでて、痛すぎるなーって思ってしまったのが、「教訓」というお話。
お見合いパーティーに10人参加したら、自分はその中で4番目か5番目の人気だろうと、
自己分析している美郷。
友人たちもほぼ同じレベルだと思っていたのに、34歳になった今、
学生時代のグループで結婚していないのは美郷だけ。
そんなある日、勤務先に出入りしている業者の井口に食事に誘われる。
「今度こそ失敗したくない」・・・過去の男たちが去っていった理由を改めて
思い起こし、同じ失敗を繰り返さないよう、細心の注意を払って、
井口との交際に臨む。
だが、しばらくして、井口と初めて一晩すごしてからというもの、
なぜか避けられてしまう・・・。
・・・自分と同じレベルだと思い込んでいた友人たちが次々と結婚していき、
焦ってしまう女性の話。
そんなときに、彼女にとっては運命の人かも・・・っていう男性が現れるのですが、
過去に去っていった男たちの捨てぜりふなどがことあるごとに浮かび、
同じ轍を踏まないよう、ついついがんばりすぎて、結局それが裏目に出て、
その男性にも去られてしまう・・・。
不器用な女性なんだろうけど、過去のトラウマに縛られすぎて、結局
新しい恋がうまくいかない・・・その都度取る行動がすごく痛々しくて・・・。
唯川さんの本て、女の負の部分をものすごく鋭いえぐり方で書いてる作品が多いですよね。
この「教訓」のほかのお話も、周りにいたら怖いなー、でもきっとその笑顔の裏に
こういう部分を隠してる人、いるんだろうなー・・・と思える、怖い本でした。
かくいう私も、自分でも気がつかないそういう部分があるのかも。
腹黒いのは自覚してるんですけどねー・・・。
