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Thoughts on living with style.      

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北朝鮮の関連のニュースを見るたびに、

あの「キューポラの街」に出ていたサンキチ家族を思い出してしまう。

サンキチ家族は、在日朝鮮人の北朝鮮帰国運動で

キューポラのある街こと川口から北朝鮮へ帰国する。

映画のラストは吉永小百合演じる主人公と

故市川好郎演じる弟のタカユキが、サンキチを

橋の上から見送る感動的なシーンだった。

サンキチはおそらくその後、北朝鮮で厳しい人生を送ることになるのだろう。

この映画の中に描かれている日本の底辺階層の人々の生活は、

何処か懐かしい。お金がなくて修学旅行に行けない主人公。

優秀でも家の事情で高校へ進学できず、昼働きながら定時制へ通う主人公。

破れた障子。長屋の共同炊事場。宅配された牛乳を盗む子供。

会社を首になり、朝から酒びたりになる父親。

朝鮮人の差別を受ける同級生。中卒の労働者。

昭和30年代は、そういう社会階層がごくごく一般的に存在した。

共産系の雰囲気が色濃い作品だが、この映画の評価できるところは、

そういう底辺階層の人々が貧しいながらも活き活きと

描かれているところにあると思う。

パッケージやポスターからは、吉永小百合と浜田光夫の

青春ラブストーリーのように見えるけれど、中身はぜんぜん違う。

中高年のリストラが常態化している今、この映画がやけにリアルに思えて仕方がない。
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「バス停車場」のドン・マーレイにずっと注目していた。

意外だったのは、この映画が彼のデビュー作だったということ。

初映画作品にしてはテンぱらず、田舎のカウボーイ役を

丁寧に演じていたのが印象に残っている。

ロデオライダーらしく体躯が良く、その逞しさにジーンズがよく似合っていた。

写真で見ると、ずいぶん補正をしてるのがわかる。

逆三角形の体躯に見せようと、背中の腰回りをずいぶん絞っている。

着ているのは、ジャケットがLeeのストームライダーで、

ボトムスがWranglerの11MWあたりだろう。

やけにタイトで、それゆえマーレイの男っぽさが強調されている。

ジーンズはこう着るべし、という見本がここにある。

ジーンズとは、タフで粗野で男っぽいウエアだったことを思い出させてくれる。

相手役はもちろんモンロー。中西部の頭の悪そうな田舎娘という雰囲気を

素で持っている彼女にとって、この役柄ははまり役だろう。

映画と言うよりも、舞台劇で見た方がしっくりくる作品かもしれない。
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ウエスタン・アートはやっぱりいい。

ドン・ウェラーの作品はとくにいい。

彼はロス五輪のポスターを手掛けたことでも有名なペインターだが、

現役を退いた後の作品が枯れていて実にいい。

以前は、コマーシャルアートの仕事を引退してからは

UCLAで教鞭をとっていたが、その後ユタの牧場で隠遁生活を

送っているそうだ。ウェスタンアートの作品は、そんな牧場生活の中で

描かれている。彼の近年の作品を見ていると、

「アメリカにしかないアメリカ」が好きなのだろう。
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グーグルの用途として、アメリカでは

スペルチェックが圧倒的というから意外や意外。

その次がポルノ検索で、「.com」を打ち込むのが面倒が3番目。

意義のある情報検索がもっとも少ないというのも笑わせる。

まぁ、世の中そんなものなのかもしれない。

この調査の「本音を聞き出している」感じがいいね。

日本で調査したら、ポルノ検索なんて口が裂けても言わないだろう。



クロード・ルルーシュの有名な「Rendezvous」。

短編映画と呼べるのかどうなのか?

しかし、9分間。長い。信号で止まらない。

パリの名所めぐりをしながら、走る走る。

フェラーリの250なのか275なのか?

いずれにしても、これは犯罪だ(笑)。

女性にはとてもこの9分は耐えられないだろう。

怖いというのではなく、退屈で。

よくもまあ、こんなことを考えたものだ。

いまならCGで安全に撮影できるのだろうが、

当時は本物のクルマを使い、実写でやっていたのだから

困ったものだ。エンジン音を後でダビングし、

フェラーリではないクルマを使ったという噂もあるけれど、

そんなことはどうでもよくて、このお馬鹿な行為を賞賛したい。

なぜかというと、二度とこんなことをやるチャンスがないから。

最初で最後のルルーシュは偉い!