革ジャン、バイクの話題となると必ず登場する映画のひとつが「THE WILD ONE」(54年)だ。
この映画、実話をもとに描かれている。
47年にカリフォルニアのホリスターで行われた
全米モーターサイクル協会が催した走行会での話だ。
参加したグループのひとつ「ブーズ・ファイターズ」のメンバーが
酩酊し、逮捕されたことがキッカケ。参加者たちはこの男を警官から
奪い返そうと集まりはじめ、終いには暴徒のような空気が漂うようになる。
リーダーの男が、これではマズいと思い、暴徒化する前に集まったバイカーたちを鎮めようと
奔走しはじめたわけだが、その様子が警官には暴徒化を煽っているように見えたらしい。
すぐさま警官は応援を呼び、小さな田舎町がライフルを持った警官たちの
パトカーで埋め尽くされた。この顛末が新聞で発表され、話題となったわけだ。
映画は、ホリスターでの騒ぎをもとに、荒くれ者が町にやってきて
対抗グループといざこざを起こすという西部劇のストーリー構造で
まとめあげてある。
ちなみに、「ブーズ・ファイターズ」は現在も存続されており、
欧州ブランチだけでなく、韓国にも日本にものれん分けされてあるそうだ。
日本は沖縄で組織されている(米兵関連か?)。