オジサンには懐かしいTVドラマ「Happy Days」だ。
50年代のティーン・エイジャーを描いたファミリー・ドラマで、
70年代の半ばにABCパラマウントが製作・放送していた。
76年の全米視聴率が46%という驚異的な数字をたたき出している。
「アメリカングラフィティ」と雰囲気が似ているが、
「アメグラ」は62年が舞台で、このTV番組はそれよりも7年くらい前の
55年あたりを舞台にしている。
人気があったのは、アーサー・フォンザレラ(愛称フォンジー)という
クールなキャラクターを演じたヘンリー・ウィンクラー(写真右)だ。
劇中では、勉強はまるでダメだが、クルマの改造・修理にめっぽう強く、
革ジャン、リーゼント & ハーレーで通学してくるタフ・ガイである。
ただの不良ではなく、学業はイマイチだが、頭が良くてクール。
若者から主婦までが彼の虜になり、いまや大監督となったロン・ハワード(写真左)演じる
主人公リッチー・カニンガムを押しのけてドラマのメインを務めるまでになった。
ヘンリー・ウィンクラーは役どころとは反対に、めちゃめちゃインテリだった。
エール大学を大学院まで通い、立派に卒業しているからたいしたものだ。
「Happy Days」以後は、役者よりもプロデューサーや脚本を手掛け、
作家としても活躍してきた。ここ最近、ふたたび役者に戻ってきているようで、
アメリカのTVドラマにも出演しているようだ。
さて、その「Happy Days」だが、いま見ると最高にイケてるドラマで、
物語も、セリフも、服装も、風俗も実に新鮮だ。