エグくないし、このくらいのリアルさなら日本でもOKではないだろうか。
毎日これを見せられたら・・・。
免許の書き換えで流されるVTRもこのくらいのリアルさをぜひ。
けなされる作品にこそ、可能性は隠れている。
それを証明したのがこの映画だ。
ジョージ・ルーカスのメジャーデビューのキッカケとなったこの映画は、
当初、観客をよく知る映画会社の上層部や関係者からケチョンケチョンにけなされ、
「こんなの映画じゃない」とまで言われ、上映すら危ぶまれた。
低予算の上、無名の役者(ほとんど素人も含む)ばかりで、
脚本もハリウッドのセオリーなどおかまいなしの作品。
ところが、単館上映から始めた興行は次第に拡大し、
最終的には大ヒットにまで昇りつめた。
成功とは、約束されたものの中にはほとんど存在しない。
こんなもの!という罵声を浴びせられるものの中に数多く存在する。
机上の空論とはよく言うが、偉い人、決裁権を持つ人というのは、
机上で思考する傾向がある。やはり、事件は現場で起きている。
ちなみのこの映画、ジョージ・ルーカスのごく個人的な体験で構成されてた。
マーケティングの本質と限界を垣間見た気がした。
50年代に活躍した有名なイラストレーター、ドン・ルポの仕事。
このキャンペーンで使われたイラストは、すべて実際に写真撮影した
ものから絵を起こしているそうだ。
言いたいことを真っ正面からシンプルに伝えているキャンペーンで、
何がいいかというと、作業員と思われるゼネラルテレフォンシステム社の
現場スタッフを全面に出して描いているところだ。
50年代~60年代のアメリカンアドには「働く人」がたびたび登場する。
ワークウエアにワークブーツ、あるいは作業道具を身につけたスタイルで、
活き活きと仕事をしている。現場の人間が輝いていた。
だから、世界最高峰の製品を造っていたし、
サービスだって次々と新機軸を打ち出して行ったように思う。
それが、現場を知らない人、現場になんかに行かない人がビジネスの
中核を担うようになったり、働く人の地位向上とかいう大儀の下、
現場から働く人を遠ざけるようなユニオン(それを仕切っている人は現場をさげすむ)が
チカラをつけるよになってから、アメリカの現場はどんどんすさんでいったようだ。
それにしても、3枚目のクリスマスギフトに色つき電話機を、という広告は
出来のいい映画のポスターのようでカッコいい。





