けなされる作品にこそ、可能性は隠れている。
それを証明したのがこの映画だ。
ジョージ・ルーカスのメジャーデビューのキッカケとなったこの映画は、
当初、観客をよく知る映画会社の上層部や関係者からケチョンケチョンにけなされ、
「こんなの映画じゃない」とまで言われ、上映すら危ぶまれた。
低予算の上、無名の役者(ほとんど素人も含む)ばかりで、
脚本もハリウッドのセオリーなどおかまいなしの作品。
ところが、単館上映から始めた興行は次第に拡大し、
最終的には大ヒットにまで昇りつめた。
成功とは、約束されたものの中にはほとんど存在しない。
こんなもの!という罵声を浴びせられるものの中に数多く存在する。
机上の空論とはよく言うが、偉い人、決裁権を持つ人というのは、
机上で思考する傾向がある。やはり、事件は現場で起きている。
ちなみのこの映画、ジョージ・ルーカスのごく個人的な体験で構成されてた。
マーケティングの本質と限界を垣間見た気がした。