2010年10月31日に
ケネディ政権時代のスピーチライターであった
セオドア・ソレンセンが鬼籍に入ることになった。
ケネディの有名な演説はすべてこの人によって草稿された。
デンマーク人とロシア系ユダヤ人の間に生まれた彼は、
「ベスト&ブライテスト」と呼ばれたケネディ政権の人材の中では
経歴も家柄もやや控えめな人だった。
が、マクナマラやマック ジョージ・バンディのような東部の超エリート
ではないながらも、その才能と実務に長けた能力は
並外れていた。見てくれはまるで優秀な役人か
企業の経理担当者のようだが、
かなりクリエイティブな才能を持っていたそうだ。
アイビーリーグ校出身者が多かったケネディ政権の中で、
そのスタイルは野暮ったく、実直さばかりが目立ったが、
スピーチ原稿の内容は、ケネディ以上にクールだった。
