コルベットの63年モデルC2。
いま見ても未来的。宇宙船のよう。
当時としてはホイールの径もデカイ。
14インチがせいぜいの時代に、15~16インチはありそうな
大径ホイールを採用していた。
クーペとしては絶妙なバランスも素晴らしい。
5.4リッターのV8で、インジェクション仕様は360馬力。
現在のスポーツカーとしても十分通用する。
ボディは堅牢なラダーフレームで支えられているし、
60年代ですでにフロントがダブルウィッシュボーン、
リアがトレーリングアームという奢った仕様だ。
初期モデルは4輪ドラムブレーキだったが、65年から4輪ディスクブレーキになった。
アメリカでは完璧にレストアされたコルベットのC2が、ものすごいスピードで
現代のクルマと肩を並べて走っているらしい。
さすがに当時の5.4リッターV8エンジンはリッター2㎞くらいしか走らないだろうから、
現代のV8に換装して走らせたら、これはもう最高のクルマになるに違いない。
トランスミッションも3速オートマなので、ドライブトレインごと換装だな、これは。
それにしても60年代のクルマは、アメリカ車に限らずいずれもスタイリッシュで素敵だ。
当時のクルマに比べると、現代のクルマは単なる移動の道具か日常の実用品でしかない。