中国で初めて股割れズボンを見た時はやっぱり衝撃的だった。
どうしてこの子はお尻丸見えで歩いているのか、急に用を足したくなった時はどうするんだろうと思った。
それも、トイレとは全く関係ない場所で、例えば道端でおしっこさせる親やその子の祖父母を見て、ああ…と理解した。
夫の田舎に帰った時も当たり前のように子どもがこの股割れズボンを履いていた。
田舎の家で、床は土足で入る打ちっぱなしのコンクリート。
子どもが「おしっこしたい」と言うと、そのままその場所で用を足していた。
ある時はうんちもした。
それを大人たちは慣れたように焚き火からとって来た炭を被せ、片付ける。
室内でも玄関前でも気にしない。
これだけは文化の違いだからと、しかし衝撃的だった。
先日、うちに夫の親戚家族がやって来た。
1歳になる男の子もやはり股割れズボンを履いてお尻丸出しであった。
機嫌良く遊んでいると思ったら、急にボトボトとおしっこをして、義母はそれをニコニコで「いいのよ〜♡」と言い、フローリングを拭く。
人の家に股割れズボンを履かせて来ている時点でお漏らし覚悟である。
私にはなかなか理解しきれない。
心底ニコニコな義母を見て、一緒に床を拭きながら固い微笑みしか出来なかった。
赤ちゃんだからお漏らしする時はある。
でも「お漏らししないように」ではなくて「お漏らししてナンボ」な股割れズボンは中国だから許されるのか…