観光バスの窓から 街にいる人達を見ると
どんな人も 濃い!濃い!
女も男も子供たち 赤ん坊までも 濃い顔をしています。
お婆さんたちが着ているサリーは 地味な冴えない色のモノではなくて
鮮やかで色とりどりな布を使っていて つい目がいってしまいます。
私も 婆さんだからといって地味な色の服は着ないで
これからは 派手な色の洋服を着たいと思いました。
47年前 19歳の女子大生だった友人が
たった一人で 3週間くらいインドを旅したのですが、
その当時のインドは 今よりももっと汚かったんだと思います。
ホテルの廊下に 沢山の乞食たちが待機していて
それを振り払うのが 大変だったと言っていました。
泊まったホテルのランクにもよると思いますが、
今回のインドでは 乞食は絶対に侵入できない感じのホテルばかりでした。^^
お金持ちの次世代は やっぱりお金持ちに、
乞食は 次の世代も乞食として生きなければいけないという
所謂 カースト制度は、政府の方針で 無くなったとの事でしたが、
実際は根深く 今でも残っているとの話でした。
特に結婚の時にそれは顕著で
同じカースト同士でないと 縁談が成立しないそうなのです。
今回の旅のガイドのグプタさんも お見合い結婚されて
娘さんと息子さんがいらっしゃるそうなのですが、
娘さんは折角大学を卒業したけれど、やっぱりお見合い結婚で
専業主婦をしていらっしゃるそうです。
乞食の子供が生まれると 親が子供の両手・両足を切り落としたりして
見世物として生きる道を与えるそうですよねぇ。;;
・・・考えただけで ゾットするお話です。;;
今回の旅では そんなに沢山の乞食とは出会いませんでしたが、
それでも空港から観光バスに乗り換えるちょっとした間とか、
観光客の多い世界遺産の辺りで 乞食たちが待機していました。
小さな子供や 赤ん坊をだっこした若い女が空っぽの哺乳瓶を揺らしながら
「 お金を頂戴 」っと 訴えてくるのです。
ガイドさんからは 乞食とは目を合わせるな!相手にするな!っと 言われました。
髪の毛も梳かさず ぐちゃぐちゃのままで まだまだ小さな女の子が
『 お花買って 』っと萎れた花を みんなに売りにきました。
それが相手のやり口だとは判っていても やっぱり見ないふりは出来ません。
朝食の時に 手をつけなかったパンの残りや 果物を ビニール袋に入れて
視線は合わさずに そっと渡しました。
観光バスに乗っている私と目が合うと
手を振ってくれるインド人が物凄く多いのです。
それにつられて私が手を振ると
嬉しそうに笑ってまた手を振ってくれます。
思わずカメラで写真を撮ろうとすると
もっと嬉しそうな顔をしてポーズを取るインド人達。
とってもとってもチャーミングです。^^
試験が終わったばかりで さてこれから春休み、
4月1日から新学期を迎える 学生さんたち。