水色のシャツの資格魔の男性 | どしゅこいの大嘘吐き日記

私は18歳の時に、

自動車免許を取得しました。

非公認の自動車教習所に通ったので、

正確に言うと 

警察の一発試験を受けに行ったワケです。

 

車の運転以前の問題で 

車が大嫌いだったワタクシなのですが

父の命令に絶対服従しなければいけなかったので

イヤイヤ半年間 教習所に通いました。

 

当時大学生をしながら 音楽の仕事もしていたので

結構忙しくて 家から離れた教習所に通うのも 

物凄く大変でした。

折角 運転に慣れた頃に、

スケジュールの都合で ブランクが出来てしまって

益々免許取得は 遠い遠い道のりで御座いました。

 

卒免取得には 

2度ばかり府中の試験場に通いました。;;

 

卒免一度目に落ちた時の事です。

一度で合格するとは思ってもいなかったのですが

一応頑張るつもりで 府中の試験場に出掛けた私です。

 

府中の試験場の待合室にいると

25歳くらいの男性から 声をかけられました。

「 僕は公務員なんだけど、資格取得をするのが趣味で

 今日はタクシーの運転手の資格を取りにきたの 」

・・・との事でした。

その人の顔も名前も 全く思い出せないのですが、

とても爽やかで 好ましいタイプの男性でした。

彼が水色のシャツを着ていたのだけは 覚えています。

彼とは 当たり障りのない事を喋った記憶が

朧げにあります。

 

結局 その男性はタクシーの運転手の試験に合格して

私は一度目の卒免に落ちた事によって

その場で さよならをして 

二度と会わない人になったのですが。

 

もし一回で 私が卒免に合格していたら 

お付き合いが始まった様な気がします。

勿論これって 

自分勝手な ただの気のせいだと思いますが(笑)、

人との出会いって 思いがけないですよねぇ。

あの時に 卒免に落ちていなければ 

素敵な恋が始まったかも知れないと思うと

63歳になった今でも とても残念なのです。

 

資格魔って素敵ですよねぇ。(  うっとり♪)

恋にもならなかったつまらない話なのですが、

でもこういうのが何だか 

ヤケに記憶に残るんですよねぇ。