
一週間前、
映画「大鹿村騒動記」のプレミア試写会に現れた 原田芳雄氏は
激痩せして声も出せない状態で 車椅子に座っていたのだけれど
誰が見ても すさまじい死相が出ていて異常な様子だった。
ミクシーの日記に そのことを書こうと思ったけれども
大好きな俳優さんだけに
どうにも筆が進まなかったもので 結局は書かない事にしてしまった。
遺作となってしまった「大鹿村騒動記」に対する 原田芳雄氏の
『一人でも多くの人達に作品を観て貰いたい 』っという執念や
作品に対する深い想いが、
あのプレミア試写会で『見せ物になる』事を 彼に決断させたのだと思う。
確か原田芳雄氏は 昔ぃ 自動車で人身事故を起こして以来
一生 目立つ主役は演じない・・・っという十字架を
自分に背負った人だったと記憶している。
自動車事故さえ起こさなければ
もっともっと違う作品にも出ていたと思うけれども、
でもまた その経験があってこそ 彼の芸は深さを増したんだとも思う。
非常に独特で 男性的で骨っぽくて頑強そのものの俳優さんだっただけに
亡くなられてしまって 本当に残念だ。
それと同時に あんなに強そうな人でも死ぬんだ!っという現実を
私は再確認させて貰った。
2007年にNHKで放映された 単発ドラマの『おシャシャのシャン!』は
キャストも非常にゴージャスで
しかも「大鹿村騒動記」の大元になっている作品なのだけれど、
たまたま一昨日 それを入手して観たのだけれど、
時間的には 40分間前後の短い作品なのだけれど
『 これをもっとふくらませて演じたい!』・・・と役者達に思わせる
非常に魅力的な内容のモノだった。
近々「大鹿村騒動記」を観に行こうと思っている。
原田芳雄氏のご冥福を お祈り致します。