「 どんな人にも理解出来る様な 平易な文章を書く事が 一番大事なのだ 」
昔ぃ 椋鳩十氏が 何かの本で こう書いていた記憶があるのですが、
いやはや 文章を書くって 本当に難しい事ですよねぇ。
ワタクシぃ 中学校入学直後の 学校の授業参観中に
大失敗した経験がありまして
今でも その事を思い出すたびに 冷や汗が出るのでありますが・・・。
担任の先生が 図書の先生だった為に
『 今まで読んだ本の中で 一番印象に残った本のタイトルを二冊分書く 』
・・・っという宿題が出されたのです。
今でこそ 読書が趣味のワタクシですが、
当時は文盲状態で 本なんて大っ嫌いだったので 非常に困ったのですが、
仕方なくぅバカ正直に 童話の「 いやいやえん 」と「緑の指」の
二冊のタイトルを 紙に書いて出したのであります。
クラスメイト達は
スタンダ-ルの『赤と黒』とか スタインベックの『怒りの葡萄』だのと
揃いも揃って 小難しい内容の本ばかりを挙げたもので
ワタクシの低脳具合が 矢鱈に目立ってしまって カッコ悪かったのですが
ぃゃはゃ・・・もっとカッコ悪い事態が その後に控えておったのであります。;;
その後 担任から
『先日提出したタイトルの本の 読書感想文を書いてくるように!』と
宿題が出てしまいまして・・・、
非常に困惑したワタクシだったのでありました。_| ̄|○
童話の感想文だなんて 逆立ちしようが 朝立ちしようが
本当にもぅ 書きようがないんですよねぇ。;;
「感動しましたぁ」とか「面白かったですぅ」とか「楽しかったですぅ」程度しか
本を無理やり賛美する言葉が出てこなくて 書けないんですよ;;;;。
結局ぅ 「児童の教育の為に とても優れた楽しい本だと思います」
・・・っと その一言しか 感想文が書けずに
ヤケのヤンパチ状態で 父兄参観日を迎えたのであります。
賢くて 要領を弁えている子なんかは
本を全く読んではいなくても
あとがきから上手に 感想文をデッチ上げたりして
頭が良さそうな感想文を書いて 当日皆の前で堂々と読み上げていたのですが、
ワタクシの番が廻ってきた時は 当然 選んだ本のタイトルからして アレですしぃ
見事に たった一言の感想文ですしぃ
その直後暫くぅ 席を立ったまま放心状態にも入ってしまったので
結果は押して知るべし 本当に身の置き場が無かったです。_| ̄|○
何十年経った今でも あの時の事を思い出すと ゾッと致します。(深い溜息)
読書感想文なんて クソくらえですぅ!……(-。-) ボソッ
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つい最近 清水義範氏の「わが子に教える作文教室」という本を読んだのですが
この本の中で 清水氏は
小中学生には 読書感想文を書かせるな!っと書いていらっしゃいます。
本を読んで感想文を書かせるという事は 書評を書けといっているのと同じであり
「 とても良い本で感動しました 」と言うしかない圧迫があって
小中学生には レベルが高過ぎる課題であるとの事で、
( '-' )( ,_, )( '-' )( ,_, ) うんうんと 非常に納得したワタクシです。
読書感想文の事だけではなく 子供達が楽しく文章を書けるようになる
丁寧で的確で愛情溢れるアプロ-チの仕方が きちんと判り易く書かれていて
非常に優れた本だと思います。
例として 子供達の色々な文章も載せられていて とっても楽しめました。
子供時代に こういう本と出合えていたら
ワタクシの人生も 随分変わっていたかも知れません。