
本当に些細な嘘でも 平気で吐ける習慣が付いてしまうと
希望的観測であり誇大妄想的な世界も どんどん肥大して
自分でも何が何だか判らなくなり
混乱して 収集がつかなくなってしまうものだと思う。
そういう小さな事の集積が 破綻を招くものなんだと思う。
自殺してしまった(?)人の事を
全然関係もないワタクシが とやかく言うのも なんなのだけれど、
それにしても彼は 最初から最後まで
ワタクシには 何がなんだか判らない 理解不可能な人だった。
彼自身が マスコミに異常に多弁であり過ぎたという事も
人々の不愉快感を煽った敗因なのだと思う。
松本サリン事件で 河野義行さんが全くの無実にも関わらず
事件の犯人であるかのように扱われて
冤罪事件の被害者となった時とは 全く 趣を対極としている。
キャラクタ-や人相のせいなのか?
・・・そう考えると人間は やっぱり総合芸術なのかもしれない。
水の江滝子が 父方の叔母だったそうだけれど、
三浦和義自身も「 もしかしたら彼女が実母なのかもしれない 」
・・・っと信じていた時期も長かったらしい。
実際に 顔もソックリ!だから これがまた本人の人生を
益々混乱させた筈だ。
小学生時代に 水の江滝子の家に遊びに行って
俳優達から 何十万円もお年玉を貰ったり、
映画でも石原裕次郎の少年時代を演じる 子役の経験をしたりしていた。
きちんとした考え方が出来る前に こういうおかしな経験をしてしまった事は
彼にとって とても悪い結果を招いたのだと思う。
中学在学中に 複数回の家出を経験したり
精神病院に入れられたり
放火で逮捕されて少年刑務所で7年間服役をする。
少年鑑別所から脱走歴もあるそうだ。
普通の感覚の人だったら、この話を聞いただけで 眉を顰めるのは必至だ。
でも彼以上に 荒れた青春時代を過ごしても
まっとうに生きている大人は幾らでも存在する。
彼は 人を舐めた気持ちとか 駄々っ子の様な甘えが
ずっと抜けていない人だったのかも知れない。
彼の妻が ロスで銃撃され死亡した事で
保険金目当ての殺人者の疑惑が持たれた事から、
日本中のマスコミによる過熱報道が行われたが
2003年に最高裁で 無罪判決となる。
じゃぁ彼の妻は 一体誰が殺したのか???
その後 コンビニで万引き現行犯として 逮捕・不起訴処分となる。
お金に困っていた状態でもなかったのにぃ
イイトシこいて 何故万引きなんて?
2008年に旅行中のサイパンで 米当局に殺人容疑で逮捕されて
10月10日にロスに身柄を移送され、
その後首吊り自殺を図り 死亡を確認される・・・。
これって本当に自殺だったのか?
シロなのか?クロだったのか?
彼に纏わる色々なエピソードは 何もかもが 普通じゃない!。
でも考えてみると どんな人間の人生も
実は結構 危なっかしい事の連続で 綱渡り的な部分だって沢山ある。
放火とか万引きとか
口にするのも憚られるあまりにも低レベルな話だけど、
李下に冠を正さずで 疑われる事はするべきではない。
これってやっぱり《 普通の感覚 》とか《 バランス感覚 》を
養うべき時期に 養えなかったせいなんだと思う。
ちっぽけであっても ささやかな事で幸せを感じたり
人の心の温かさに触れる喜びを
彼は 味わってこなかった人なのかも知れない。
そういう人生って とっても辛いと思う。南無