『 ときどき 意味もなく ずんずん歩く 』 宮田珠己 | どしゅこいの大嘘吐き日記



ときどき 意味もなく ずんずん歩く

もうタイトルからして 何だかとってもイイ感じじゃぁありませんかい!
・・・って事で 最近 宮田珠己さんの この本を読んだのですが

力の抜け具合が ほどよい文章で、
非常に好感を持ったワタクシで御座います。
それ以降 何冊か彼の本は読んだのですが、
彼の本の中では 今のところ これが一番良いみたいです。

ネット検索してみたら 宮田さんは
ジェローム・K・ジェロームの『 ボ-トの三人男 』がお好きとの事で
なるほど!っと ワタクシぃ 納得致しました。


ボートの三人男は 
1889年に書かれた イギリスのユーモア小説なのですが、
100年以上前に書かれたとは思えないくらいに
非常にモダンで知的な小説なんですよねぇ。
まぁこれは 丸谷才一さんの素晴らしい訳のせいでもあるんでしょうけど、
宮田さんが こういう上品なユ-モアを愛する作家だという事が判って
はたっ!っと膝を打ったワタクシですぅ。

そういえば 丸谷才一さんご自身の本は 
20冊以上読んでいるんですけど
どうも衒学的な感じがして( ワタクシが アフォなせいですね )
あんまり好きになれないんですよ。これってちょっと不思議ですぅ。