ワタクシの好きな画家に 田中一村という人がいまして、
同級生であった東山魁夷よりも嘱望されていたのにぃ
家の金銭的な事情で泣く泣く
折角入学した東京芸大も 3ヶ月で中退してしまうのですよ。
その後の彼は ずっと不遇で 貧乏で、
働いて何とかお金が貯まると 絵を描いて描いて描き捲くりぃ
お金が無くなると 肉体労働をする・・・を繰り返すのですが、
最期は 誰からも認められないまま 孤独に亡くなってしまうんですよね。
お金さえあれば 絶対に!東山魁夷なんかよりも
もっともっと素晴らしい作品を 沢山沢山残したに違いないんですよねぇ。
絵に対するこれだけの集中力を 69年間の人生で維持し続ける事は
彼自身に 相当な自信があったのだと思いますしぃ、
それを世間から理解されなかったという事で
彼は世間を憎んでいたのかも知れません。
それを思うと ワタクシまで とってもとっても悔しくなるんですよね。
緻密な描写・色使い・構図・テクニックの
日本のゴ-ギャン、田中一村
そうかと思えば、
ワタクシの家の近くに 大金持ちが住んでいるんですけどね。
大きな大きなお屋敷の敷地内の庭には
東京のど真ん中だと言うのにぃ 山があって 竹林があって
池では 錦鯉がウヨウヨ泳いでいて
勿論 住み込みの庭師さんがいらっしゃいました。
そこのお宅には 一人娘さんがいらしたんですけどぉ
彼女がお年頃になった時にぃ 縁談話が山の様にあったそうなんですよ。
でも結局ぅ 経済的に釣り合う男性が存在しないという事で
彼女のご両親は「 ウチの娘は 何が何でも絶対に誰とも結婚させない! 」
・・・って決めちゃったんですよね。
これって 他人に財産を盗られたくない!っていう親の執念とエゴなんですよね。
で、そのお嬢さんは 60歳になる現在でも 一人なんですよ。
でもワタクシは 彼女が結婚してないから可哀想だとは 言いませんですよ。
その後 彼女のご両親も亡くなったもので
莫大な相続税の問題もあったんだと思います。
そこのお宅は取り壊されて 大きな高級マンションが建ったんですよ。
んで 彼女は引き続き そのマンションでたった一人で暮らしていらっしゃいます。
問題なのは ご両親が亡くなった直後から
彼女は一人で 夜な夜な近所の酒場に出没するようになりまして、
んで 見ず知らずの男性にしな垂れかかって
見苦しい醜態を曝しているそうなのです。
毎晩違う男性に 泥酔した身体を支えて貰って
家まで歩いて送って貰っているんですよね。
・・・そういう姿って何だか トシを取っているだけに
物欲しげで 哀れを誘うと申しましょうか・・・。
普通の人だったら 毎晩外にお酒を飲みに行くにせよ
御近所の目もあるので 近場では飲まないと思うんですよねぇ。
おそらく彼女は世間知らず過ぎて そういう風になっちゃってるんだと思うんですよね。
どっかで欠落しちゃったっていうか
人がどういう風に自分を見ているのかっていう事を
気にしなくなっちゃったんですよね。ん-。
まぁね 人は人、ぢぶんはぢぶんですから
どうでもいいって言えばそうなんですけどねぇ。
大富豪であっても お金の奴隷になっちゃうと怖いです。
人生が狂っちゃうんだと思いますぅ。
・・・って事で、お金に翻弄されちゃうのは 悲しい事で御座います。