悠玄亭 玉介 | どしゅこいの大嘘吐き日記




『 やってみせ 言って聞かせて させてみせ 褒めてやっても人は動かじ 』と申しますが

子育てにしても 社員教育にしても 本当に何でもそうだと思います。
でも 褒めるっていうのは 慣れていないと これがなかなか出来ないものなんですよね。
相手が大人ともなりますと『 あんまり褒めても 褒め殺しに聞こえるかも知れない 』なんぞと
ついつい余計な気を廻してしまうものですが、褒められて怒る人なんざぁ おりませんって。

年齢を重ねれば重ねるほど 人は誰でも褒められる機会は減りますからして
ここは試しにぃ 言うのは無料って事で、
相手を讃美する材料があるのなら 幾らでも褒めた方が良いに決まっていると 
常日頃 ワタクシは思っているんですけどねぇ。

さて 褒めの達人と言えば やっぱり太鼓持ち!幇間で御座います。
もうとっくに亡くなってしまいましたが、
その世界の第一人者であった 悠玄亭 玉介師匠の芸は 本当に素晴らしいものでした。

たまたま師匠の息子さんから譲って頂いたビデオを
ワタクシは2本所有しているのですが、中でも彼の屏風芸は 天下一品です。

所謂男女の交わりを 屏風を使ってパントマイムっぽく独演なさるのですが、
普通だと猥褻で下品に見える事が 大人の笑いの芸術になってしまうのですから
その実力たるや 推して知るべしなので御座います。
そういえば お座敷芸として 3人の御婆さんがお参りに行く様子を演じられたのも
これまた大爆笑モノで 皆様に是非是非!観て頂きたいです。

こういう芸で お客さんを魅了するには、
それ相応に 性を超越した人物の佇まいのある高齢者でなくてはイケマセン。
さり気なく洗練された所作と 話術と 『 間 』の心得と
そして数多くの場数を踏んでいなければ出来る事ではありません。 

それにしても絶版になってしまった2本のビデオは 是非DVD化して頂きたいのですが、
こういう素晴らしい芸術に限って世に出ないのが 本当に悔しくてなりません。;;


人様を良い気持ちにさせる褒め言葉にも やっぱり言霊が宿っているもので御座います。
ちょっと大袈裟に褒めた事が どんどん本当になっていく奇跡は 
本当に素晴らしいもので御座います。