女子主将の阿部渚さんは、先日行われた和歌山県短水路選手権で100Br.200Brにおいてベスト更新およびジャパンオープン突破を果たしました。(100で1.02秒、200で1.55秒ベストを更新)
今回のベスト更新は、100は大学1年生の冬以来、200に関しては高校3年生の全国JOCジュニアオリンピックカップ以来の快挙となりました!
渚さんはDUSの学校練習組では唯一の女子選手ですが、女子だからといって特別メニューをすることはなく、男子選手と同じメニュー同じサークルでいつも食らいついて練習に取り組んでいます。
マッサージで他の選手が悲鳴をあげるようなかなり痛い部分を押しても、渚さんは表情にもださないくらい、速くなるための忍耐強さと我慢強さも持っています!
また、渚さんは"笑顔"をモットーにしていて、キツイ時苦しい時どんな時でも笑顔を忘れていません!
自ら、「ここしっかり踏ん張っていこう!」などと声かけをして、気持ちで負けそうになっている選手のモチベーションアップにも貢献しています。
そんな渚さんですが、入部したての頃はあまりの練習のキツさからマネージャーになることを考えたことがあるそうです。選手として水泳を続けることを決めた後も、なかなか結果として表れてくれない苦しさから練習を休んでしまったこともありました。しかし、先輩や同期、後輩やマネージャーの支えもあり今回のような快挙を果たすことができました。
「やっと、やっと、やっとって感じだった!」100のレースを終えたあとの気持ちでした。
学年が1つ上のこれまで同じBr選手として共に闘ってきた仁也さんと渉さんの前でベストを更新することを約束としていましたが、2人の引退に間に合わせることができませんでした。しかし、応援として駆けつけて下さった試合で2人にその瞬間を見せれたことが何より嬉しかったそうです!
200はタイムを1秒5も更新することができ、何年も時間がかかった分、今までの水泳人生で最も嬉しい出来事となりました。
入学から渚さんを支え続けた同期のマネージャーは、新たな練習方法を取り入れることが多かった中で客観的な目線を本人に把握してもらうために練習中の動画を撮って一緒に悩んだり、新たな見方を取り入れるために他大学との練習を持ちかけてみたり、中には渚さんには秘密で渚さんのお母様と連絡を取ったりもして支えてきました。
大学2年生の和歌山短水路で渚さんは思うようにタイムがでない悔しさから、玄関で大号泣していました。しかし今回はそれが嬉し涙に変わった瞬間を見れたことは、マネージャーにとって最高の出来事であり、最高のやりがいになりました。
「今の目標は2種目とも日本選手権突破。その先にインカレA決勝が見えてくると思う。」努力した時間は決して無駄にはならないことを証明してくれた渚さんはまだまだ目標に向かって努力し続けます。渚さんの闘いは終わりません!!!
「支えてくれる人のことを想ったら
いま、そこで妥協なんかしてられない。」
女子主将 阿部渚