福寿園宇治工房 煎茶作り体験
今月15日㈰は、福寿園見学に行ってまいりました。
小山園見学と同じく、人気のある恒例行事の一つです
今年も福寿園さんのご厚意でこのようにご案内頂き、深く感謝いたしております。
今回の参加者は15名。限られた募集の中、たくさんの部員が応募してくれました
一昨年は抹茶の石臼引き体験、昨年は宇治茶パーク見学、と毎年異なる体験をさせていただいておりますが、
今年、体験させて頂いたのは煎茶の製造方法である手もみ製造法です
こちらの製法は基本的に一人で行い、
乾燥まで含めると、その所要時間は5時間に及ぶそうです
今回は時間も限られているので、5人ずつ3つの班に分かれ、それぞれの班に与えられた量の茶葉を50分かけて製造しました。
簡単にまとめると、この製造工程の目的は、
茶葉の水分を抜きながら手で揉んで形を整えていくことです
焙炉とよばれる作業台の表面は、防水加工の柿渋が塗られた本和紙で茶褐色をしています。焙炉の下では木炭で常時火が焚かれ、作業台は触れる程度に温かくなっています。
それでは早速 煎茶を作っていきましょう!
1. 露切り
茶葉を両手でかき上げ降り落とす。
2. 横まくり
茶葉を左右に転がす。最初は軽く、だんだんと力をこめて。
3. 玉解き
両手で粘土を捏ねるように回転させ茶葉の塊を解く。
4. 中上げ
一方の隅に茶葉を集め蒸しながら水分を均等に抜く。この間に台の掃除。
5. もみきり
両手の平に茶葉を取り、こすり合わせながら落とす。
6. でんぐり
より形を整えつつ左右の手で交互に揉む。
7. 板ずり
板を使って上下に回転させながら揉みこむ。
8. 乾燥
薄く焙炉全体に茶葉を広げ、乾燥させる。
作業を終えた頃にはこの通り 手のひらが緑色に
福寿園に入社すると最初に体験するのがこの手もみ製法なんだそうです
最近では、お茶メーカーのほとんどが機械を使用しており、最初から手もみされた状態の茶葉を茶農家から仕入れているメーカーもあるそうです。
福寿園では、機械を導入し製品の均一性を求めつつ、昔ながらの手もみ製法も残しているそうです。
仕上げの乾燥をさせている間は、工房の館内を見学。
煎茶教室などが出来るお茶室、かき氷などが食べられる茶寮、朝日焼の器も購入できるお土産売り場など、それぞれとても丁寧にご案内頂きました。
また、手もみ作業と平行して、各班ローテーション方式で煎茶の淹れ方講座もして頂きました
ポッドには90度のお湯が入っています。
煎茶は低い温度で淹れると甘味が増し、高い温度で淹れると旨味が増すそうです
一服目は、90度のお湯を二回冷ましてから淹れます。(約70度)
二服目は、一度だけ冷まして淹れます。(80度)最後は、直接90度のお湯から淹れます。
何度淹れても茶葉からは綺麗な色が出ます
表面に浮いている浮遊物は、埃ではなく、茶の茎についている産毛だそうです。いいお茶ほどこの産毛が浮いているんだとか
最後の一服には、非売品のほうじ茶羊羹を出して頂きました
煎茶の深い味わいと羊羹の甘さが非常によく合っていて美味しかったです
こうして今回自分たちで製造した煎茶は、各自小分け袋に入れてお土産に
また、別にお菓子の手土産も頂きました!
(自宅用のお土産も購入し、)お陰様で大満足の一日となりました
来年はどんな体験をさせていただけるのか楽しみですね
今回参加することができなかった方も、次の機会に是非参加してみてはいかがでしょうか