大震災後…被災地石巻市へ②
道中…東北道は比較的復旧していた
三陸道は所々に赤いパイロンがたっていて
亀裂があったり隆起があったり
修復した目印にしていた
途中の「利府」というところに差し掛かったところで
津波の被害の惨状が見え始めた
「海」なんてまったく見えないこの地域まで
津波が襲ったのがわかる
車が逆さまになっていたり
家が倒壊している
「ここまで…津波が来たんだ…。」
そして、レンタカーを借りるのに本塩釜という駅へ
JRの駅なのに震災から2ヶ月が経っても
電気が通っていないらしく
信号が点灯していない…
交差点の行き来に不安をかんじる
イオンなどショッピングモールがあったんだが
1階部分に津波の被害があったのか
電気が通電していないため
内装が滞って進んでいないようだ
電気がないと、我々人間は何もできない
…そう感じてしまった
駅前なのに…。
水の通ってない場所もまだまだあった
そして、更に田舎へと進むべく出発した
だんだん…被害の大きい地域へ
一級河川、北上の脇を通るが
川の幅が広がっている
もう、惨状という言葉だけ
他に言い表す言葉が無い
俺は地形、地理をそこまで知らないが
詳しい嫁が絶句している
何も知らない…のんが
『ねーねー田舎いくんでしょ♪』
とはしゃぐ。
2歳までに数回しか行ってないのに
もう記憶の中で『田舎』と登録されているんだろう
とても緑の綺麗な田園風景
楽しかった思い出が記憶としてきちんと認識
されているんだろう

一年前の写真ではこんなに綺麗だったのに…
…でも、返答に困る
田舎の近くまで行くんだよ~
…と誤魔化す。
もう、道が無い
今まで田んぼだったところに水がきている
なので大きい鉄板を何枚も敷き詰め
車輌が通行できるようになっている
鉄板なのでタイヤが滑ったら水に落ちる
今、大震災と同じ地震が来たら
助からないだろうと思った
はっきり言って…お墓、お骨を確かめに行くだけで
『命がけ』
なんとか
実家の集落の入口までたどり着く
そこには、自衛隊の作業の車が並んでいる
すごく重苦しい空気
もちろん一般車輌通行止め
緑で綺麗だった田舎は…
色で言うと「茶色」一色のみ
瓦礫と遺体を掘り起こす作業の真っ最中
ショベルカーと緑の自衛隊のトラックがたくさん
採掘場?!俺が知ってる言葉では
それくらいしか思い浮かばない
おとうさんがこの集落の関係者なので入れてくれと頼む
俺は引き返したほうがいいんじゃないかと思った
それくらい危険
でも、ここまで来たら易々と帰れるはずも無く
進んでいく
鉄板の道が更に狭くなる…本当に恐ろしい
タイヤ新品に換えといてよかったと思った
滑って堕ちたらおしまいだ
日本で一番被害の多かった…亡くなった児童の多かった
小学校が実家の一番近くの小学校


まだ、水浸しになっている…。
この小学校の2階に先月乗用車が刺さっていたらしい
実家の前に到着したが
とても車を降りられる状況ではない
満潮時にはこっちまで水が入ってくる状態
になってしまうそうで危険

更に奥のお墓に向かう
そして車を降りたとき異変に気付く
潮の香りが充満している
近くに一級河川は、あるものの
ここで潮の香りなんてしたことがない
ものすごい違和感w
津波が海のものを大量に運んできた為だろう
まわりの地面は砂浜状態
本当に想像を絶する事になっていたんだ
地図…が、かわっている
…そう感じた。
ココも大きい墓石もみんな流されて
基礎と枠だけ…
前回は確認できなかったが
なんとかお墓を発見しお骨が無事なのを確認できた
去年…おにいちゃんが亡くなった時
お墓を修繕しておいたのが幸い
おじいちゃん、おばあちゃん、おにいちゃん
のお骨は守る事が出来た。
50Mくらい先で墓石も確認できた
この重い墓石が?50M先???
津波の被害を想像させる
ここで何人の人が亡くなったんだろう…。
東京で…毎日新聞をチェックしている
そこには遺体の揚がったひとの名前が掲載されているから
…でも、名前があってよかった?
そう、よかったんだろうけど。
亡くなった事が確認できて「よかった」という表現が
どうしても受け入れられない
亡くなってよかった?
亡くなったのが確認できてよかった?
そんなことってある?
オヤジをガンで亡くして悲しい思いをいっぱいしたよ
でも、そうゆうのとは違う
なんだ?!こりゃ?
亡くなったのが確認できてよかった?
は?!…ってかんじ
受け入れられないんだろう
もちろん、わかってる!頭では!
遺体のあがらない津波の引き潮で
海に流されちゃった人もいるだろうし
まだどこに遺体があるのかわからない人も大勢居る
ましてや水害なので…水を含み膨張してしまって
本人確認できない遺体もたくさんある
遺体の収容場所が置ききれなくて
すでに火葬して、お骨の傍に遺留品が近くにおいてあって
それで行方不明の家族を毎日色んな場所の安置所
を探し続けているひとも、まだまだ大勢居る…
話がそれたけど…どうしても、やっぱり
亡くなったのが確認できてよかった?
ということ…は、悲しいし悔しい。
あまり長くココに滞在するのは危険なので
足早にあとにすることにした
続く
三陸道は所々に赤いパイロンがたっていて
亀裂があったり隆起があったり
修復した目印にしていた
途中の「利府」というところに差し掛かったところで
津波の被害の惨状が見え始めた
「海」なんてまったく見えないこの地域まで
津波が襲ったのがわかる
車が逆さまになっていたり
家が倒壊している
「ここまで…津波が来たんだ…。」
そして、レンタカーを借りるのに本塩釜という駅へ
JRの駅なのに震災から2ヶ月が経っても
電気が通っていないらしく
信号が点灯していない…
交差点の行き来に不安をかんじる
イオンなどショッピングモールがあったんだが
1階部分に津波の被害があったのか
電気が通電していないため
内装が滞って進んでいないようだ
電気がないと、我々人間は何もできない
…そう感じてしまった
駅前なのに…。
水の通ってない場所もまだまだあった
そして、更に田舎へと進むべく出発した
だんだん…被害の大きい地域へ
一級河川、北上の脇を通るが
川の幅が広がっている
もう、惨状という言葉だけ
他に言い表す言葉が無い
俺は地形、地理をそこまで知らないが
詳しい嫁が絶句している
何も知らない…のんが
『ねーねー田舎いくんでしょ♪』
とはしゃぐ。
2歳までに数回しか行ってないのに
もう記憶の中で『田舎』と登録されているんだろう
とても緑の綺麗な田園風景
楽しかった思い出が記憶としてきちんと認識
されているんだろう

一年前の写真ではこんなに綺麗だったのに…
…でも、返答に困る
田舎の近くまで行くんだよ~
…と誤魔化す。
もう、道が無い
今まで田んぼだったところに水がきている
なので大きい鉄板を何枚も敷き詰め
車輌が通行できるようになっている
鉄板なのでタイヤが滑ったら水に落ちる
今、大震災と同じ地震が来たら
助からないだろうと思った
はっきり言って…お墓、お骨を確かめに行くだけで
『命がけ』
なんとか
実家の集落の入口までたどり着く
そこには、自衛隊の作業の車が並んでいる
すごく重苦しい空気
もちろん一般車輌通行止め
緑で綺麗だった田舎は…
色で言うと「茶色」一色のみ
瓦礫と遺体を掘り起こす作業の真っ最中
ショベルカーと緑の自衛隊のトラックがたくさん
採掘場?!俺が知ってる言葉では
それくらいしか思い浮かばない
おとうさんがこの集落の関係者なので入れてくれと頼む
俺は引き返したほうがいいんじゃないかと思った
それくらい危険
でも、ここまで来たら易々と帰れるはずも無く
進んでいく
鉄板の道が更に狭くなる…本当に恐ろしい
タイヤ新品に換えといてよかったと思った
滑って堕ちたらおしまいだ
日本で一番被害の多かった…亡くなった児童の多かった
小学校が実家の一番近くの小学校


まだ、水浸しになっている…。
この小学校の2階に先月乗用車が刺さっていたらしい
実家の前に到着したが
とても車を降りられる状況ではない
満潮時にはこっちまで水が入ってくる状態
になってしまうそうで危険

更に奥のお墓に向かう
そして車を降りたとき異変に気付く
潮の香りが充満している
近くに一級河川は、あるものの
ここで潮の香りなんてしたことがない
ものすごい違和感w
津波が海のものを大量に運んできた為だろう
まわりの地面は砂浜状態
本当に想像を絶する事になっていたんだ
地図…が、かわっている
…そう感じた。
ココも大きい墓石もみんな流されて
基礎と枠だけ…
前回は確認できなかったが
なんとかお墓を発見しお骨が無事なのを確認できた
去年…おにいちゃんが亡くなった時
お墓を修繕しておいたのが幸い
おじいちゃん、おばあちゃん、おにいちゃん
のお骨は守る事が出来た。
50Mくらい先で墓石も確認できた
この重い墓石が?50M先???
津波の被害を想像させる
ここで何人の人が亡くなったんだろう…。
東京で…毎日新聞をチェックしている
そこには遺体の揚がったひとの名前が掲載されているから
…でも、名前があってよかった?
そう、よかったんだろうけど。
亡くなった事が確認できて「よかった」という表現が
どうしても受け入れられない
亡くなってよかった?
亡くなったのが確認できてよかった?
そんなことってある?
オヤジをガンで亡くして悲しい思いをいっぱいしたよ
でも、そうゆうのとは違う
なんだ?!こりゃ?
亡くなったのが確認できてよかった?
は?!…ってかんじ
受け入れられないんだろう
もちろん、わかってる!頭では!
遺体のあがらない津波の引き潮で
海に流されちゃった人もいるだろうし
まだどこに遺体があるのかわからない人も大勢居る
ましてや水害なので…水を含み膨張してしまって
本人確認できない遺体もたくさんある
遺体の収容場所が置ききれなくて
すでに火葬して、お骨の傍に遺留品が近くにおいてあって
それで行方不明の家族を毎日色んな場所の安置所
を探し続けているひとも、まだまだ大勢居る…
話がそれたけど…どうしても、やっぱり
亡くなったのが確認できてよかった?
ということ…は、悲しいし悔しい。
あまり長くココに滞在するのは危険なので
足早にあとにすることにした
続く