小沢一郎の賭けに振り回される民主党 | Doronpaの独り言

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日本第一党党首 / 行動する保守運動代表
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今回の記事は11月5日に執筆したものです。


先日行われた自民党・民主党の第二回党首会談で福田康夫より小沢一郎へ連立政権の打診が行われました(一部報道では、連立政権を持ちかけたのは小沢だったとされていますが)。この席で小沢は即答を避けて民主党役員会へ提案を持ち帰り、福田からの提案を役員六名に図ったのですが、これが政界小沢パニック開幕のファンファーレとなったのです。


民主党役員会では六名の役員全員が一致して反対を表明し、結果としてこの福田からの連立政権提案については拒否することになったのですが、民主党の中からは「なぜその場で拒否しなかったのか? 」と小沢に対する疑念の声が噴出していったのです。


小沢側から連立政権が持ちかけられたと報じられるあたりから考えても、少なくとも小沢は自民党との連立政権には前向きの姿勢を見せていたことは間違いないようです。しかし、これまで二大政党制の実現や政権交代を主張してきた張本人が、一体どういう心境の変化で自民党との連立政権に踏み切ろうとしたのでしょうか?


たしかに参議院は民主党が押さえていますが、衆議院を圧倒的多数で与党が押さえている現状ではいくら民主党が公約法案を参議院で可決しても衆議院で次々廃案になってしまいます。憲法の規定から日本の立法府では、法案成立に関して衆議院優先が定められています。参議院を民主党が押さえたことで、衆議院から送られてくる法案の成立を引き延ばしたり、場合によっては廃案に持ち込むことができないわけではありませんが、だからといって参議院で通した法案を成立させることができるということではありません。この状況では自民党にとっても民主党にとっても八方ふさがり(衆議院優先から考えれば民主党のほうがよりいっそう困った状況にあるといえますが)となってしまいます。そこで、自民党と連立政権を組めば政府与党への監視が政権内部からできることと、これまで民主党が公約してきた法案の数々を成立させることができるようになるのです。もちろん、その場合バーターとして自民党から出される法案について、民主党はこれまでの主張を一部変更して譲歩する必要がでてくることになりますが。メディアの中には連立政権の具体的取り決めまで言及しているものもあり、小沢一郎を無任所大臣・副総理として閣僚数を自民10・民主6・公明1とすることで一致していたとも報じられています。


状況を考えれば小沢が進めようとした自民党との連立政権も理がまったくないわけではないのですが、それまでの民主党の主張(二大政党制、政権交代)に反することになり国民の理解を得られないとして小沢以外の民主党執行部一同がこぞって反対したようです。自分が任命した役員全員に反旗を翻されたことで、メンツ丸つぶれとなった小沢がブチ切れて辞任を口に出したともいえるのですが、実際はどうだったのでしょうか? あくまで推測にすぎませんが、小沢はひとつの賭けにでていたのではないかと考えられます。ただし、この賭けはどちらに転んでも致命傷にならないことを理解したうえで小沢が行ったと思うのです。


小沢が連立政権を進めようとしていたことは周知の事実ですが、いくら代表とはいえ独断専行で民主党全体の流れを連立政権樹立へと向かわせることは非常に難しくなおかつ、時間がかかりすぎます。そこで、小沢は反対されることを承知で連立提案を役員会に持ち込み、連立拒否が決定するとそれを理由に代表辞任を発表しました。現在の民主党をみれば、小沢に代わって来年早々にも行われると予想されている衆議院選挙を戦えるメンツはいません。菅直人や鳩山由紀夫といったトロイカ体制の両翼は、現執行部として小沢退陣となれば責任が問われるのは間違いなく、彼らが次の代表となることは可能性として低いものと判断します。岡田元代表はそもそも選挙での大敗が原因で辞任しており、選挙の顔になり得ないのは自明の理です。また、前原前代表については党内基盤を持たないことから考えて再登板は難しいといわざるを得ないのです。結局、次の選挙を戦えるのは小沢しかいないということになってしまいます。


小沢の考えは、仮に辞任を公表しても民主党執行部が懸命に引き留めにかかることを計算したうえで、時間稼ぎをしながら「小沢新党」の票読みをしていたのではないかと考えるのです。今回の騒動の原因は衆参のねじれ現象にあり、政府自民党としては政権運営を円滑に行うためにどうしても参議院で議席がほしいわけです。とはいっても、参議院は衆議院のように解散がないのですから今後少なくとも三年間はこのねじれ現象の中で綱渡りのような政権運営を行う必要があります。そこで、参議院から小沢新党として引き抜かれた勢力と自民党が連立を組むという筋書きが立てられていたのではないでしょうか。


結論から言うと現時点で仮に小沢が離党して新党を結成したとしても、参議院からは一桁の賛同者しか集まらないとみられています。新党結成を行い自民党と対等に渡り合うためには参議院で最低でも20名前後の議員が必要であり、より安定的な政権運営を目指すなら新党には民主党参議院から30名~40名程度の賛同者が必要になります。一桁では話にならないばかりか、その状況で離党すれば小沢の政治生命は終わります。引き留め工作の間、おそらく小沢は各所に声をかけて「もし自分が離党したらお前はどうする? 」と子飼いの議員たちを相手に票読みを行っていたと思います。そして、参議院から小沢に賛同する議員が一桁にとどまったことから小沢新党の芽は消え、小沢の離党はこの時点でなくなったとみてよいでしょう。


賛同者が最低ラインとなる参議院議員20名以上集まれば離党して新党結成、集まらなければ執行部の慰留で代表続投、これが小沢の賭けの内容だったと思います。小沢パニックによる民主党へのダメージはかなり大きなものとなったようですが、少なくとも小沢個人としてはそれほど自分の経歴に傷をつけることなく、どちらに転んでも「次の政界再編への布石」になる結果となったのではないでしょうか。


腐っても小沢は政治家として40年近く国会議員の職を務めてきた人物であり無能者ではありません。次の政界再編をにらんで政治のトップに立てる最後のチャンスをものにしようと、さまざまな策を張り巡らし様子をうかがっているのだと思います。


今回の小沢パニックを通じて考えるのは、口先では国民のためと偉ぶりながら、実際は己の保身しか頭にないような人物でなければ日本政治の頂点に立つことができない有様は、あまりにも滑稽であり悲しい現実ではないかということです。



<保守系四団体合同企画>


「激論バトル!外国人参政権の是非を問う」


日時:平成19年11月17日(土) 13時より受付開始、13時30分開始

場所:靖國会館(靖國神社内)/楷行の間
    都営地下鉄九段下駅/JR市ヶ谷駅/JR飯田橋駅より徒歩8分程

会場費:千円


【主催】
外国人参政権に反対する会
せと弘幸Blog『日本よ何処へ』
主権回復を目指す会
在日特権を許さない市民の会


福田政権の下、外国人地方参政権の国会上程が一挙に実現性を帯びてきています。
民団は平成19年11月7日、永住外国人への地方参政権付与法案の早期成立を求めて、東京・日比谷野外音楽堂で全国決起大会を開き、街頭デモや国会陳情も行います。これは平成13年6月以来となる大規模行動になりますが、民主党が参院選で多数を占めた背景をテコにした行動であることは明白です。
売国・亡国の外国人参政権は、人権法案と共にシナ・朝鮮による日本支配の仕上げとも言うべき法案なのです。疲弊した地方の過疎地から、この日本を一気にシナ人・朝鮮人が蹂躙する亡国・売国の法案を阻止する手立てはあるのでしょうか?!
20代を中心に四人のパネラーがこの問題について激論を交わします。
会場の出席者からの飛び入り発言も大歓迎、多くの方の参加をお待ちしております。


【基調報告】
村田春樹(外国人参政権に反対する会)


【パネラー】
有門大輔(NOP外国人犯罪追放運動理事長)
鈴木道雄(外国人参政権に反対する会代表)
高橋賢一(在日特権を許さない市民の会事務局長)
森 久遠(主権回復を目指す会幹事)


【司会】
西村修平(主権回復を目指す会代表)


【問い合わせ先】
主権回復を目指す会事務局
090-2756-8794
03-5281-5502



<お知らせ>


在日特権を許さない市民の会 では、登録会員1万人を当面の目標としています。(11月7日現在、登録会員2084名)
強制連行、強制労働など誤った歴史観についてその是正を求め、在日問題を私たちの世代で解決するために一人でも多くの方に在特会への入会をお願いします。
公式サイト(
http://www.zaitokukai.com/ )では、在日問題をわかりやすく解説したザイ子ちゃんシリーズや動画・音声コンテンツなど各種コンテンツをご用意しております。また、会員登録をされますと各種フォーラムや不定期で配信されるメルマガ、会員のみ視聴できる動画・音声コンテンツなど会員特典のコンテンツもご利用いただけます。
在日問題について知りたい考えたいと思われる方は、まずは公式サイトをご訪問ください。皆さまの積極的なご参加を心よりお待ちしております。



<今週のお勧め書籍>


大下 英治
小沢一郎の政権奪取戦略

大下 英治

小沢一郎の日本をぶっ壊す (幻冬舎文庫)



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