試される日本の保守力(後編) | Doronpaの独り言

Doronpaの独り言

日本第一党党首 / 行動する保守運動代表
桜井誠の公式ブログです。
時事問題や国際情勢などを記事にしています。
是非ご覧下さい!

混迷を続けるポスト安倍ですが、現在最有力候補の麻生幹事長に対抗して福田元官房長官が出馬の意向を固めていると報じられています。もしこれが事実であり、なおかつ福田が自民党総裁つまり総理になった場合、おそらく自民党はこれで終焉を迎えることになるでしょう。


いうまでもないことですが、福田では選挙に勝てないことはだれの目にも明らかです。実務調整型として政権内バランサーとしては得難い存在なのでしょうが、一言でいえば華がない人物です。小泉総理が支那朝鮮への毅然とした態度を示した際に、バランサーとして支那朝鮮に融和的な態度をとってきたのがこの人です。計算された上であれば問題ないのですが、これまでの福田康夫という人物の経歴をみるかぎり、おそらく本気で支那朝鮮への融和政策を目指しているものと考えられます。

大変残念なことですが、一部報道では党内最大派閥の町村派はもちろん、支那朝鮮に媚を売り続ける山崎・古賀などの派閥も一斉に福田支持に回っているとのことで、情勢分析では麻生総裁の芽は小さくなりつつあるとのことです。これまでの小泉-安倍と続いた改革路線への反発から、後先考えずに福田というもっとも総理総裁にふさわしくない人物への流れができようとしています。仮に福田総理誕生となった場合、考えられるのは派閥政治という国民から一度は見放された体質の復活であり、なおかつ外交面で民主党と協調して支那朝鮮への融和政策を進めるものと思われます。民主党のクラッシャー小沢が自民党をかき回すのに願ってもない総理総裁といえるでしょう。こうした人物に自民党が未来を預けようというのなら、もはや自民党を支持する必要はないといえます。だからこそ、麻生幹事長には最後まで踏ん張ってほしいところですが、予断を許さない状況であることも事実です。


国防よりも年金、外交よりも年金、教育よりも年金…参議院選挙によって国民が下した審判の是非はともかく、日本における保守層は曲がり角にきていることは確かだと思います。基本的に日本国民は保守層が圧倒的に多く(そうでなければ自民党が長期政権を担えるわけがないのですが)、その層の広がりは全国に及んでいます。しかし、よくよく保守層の中身を見てみると、常に保守政党を支持する不動保守層がいる一方、今回の参院選のように何らかのきっかけで非保守政党もしくは疑似保守政党へ簡単に鞍替えする流動保守層の二層に分けられます。

不動保守層はともかく、特にこの流動保守層の動きが今後の日本を左右するものと思われるのです。


参院選直前の世論調査では自民党への反発が強まっていたものの、だからといって民主党に支持が集まっているわけでもないという状況を見れば、流動保守層の迷いもみてとれます。最後は「年金問題」という大波とともに流動保守層の票が一気に民主党に流れ、地滑り的大勝を民主党にもたらしたのです。

この流動保守層は言いかえれば「非常に軽い保守」ともいえます。自分の生活が一番であり国益などは二の次三の次。理念といったものを持たず、歴史問題などで反日国家が騒ぐのは「うざい」けれども、自分たちから声を上げてこれに反論していこうという気はない。そこそこ日本経済がうまくっていれば、自民党だろうが民主党だろうがどの党が政権を取ってもいい、自分には関係ない。というのが彼らのオーソドックスなスタイルです。

保守本流を自負する方には「こんなのを保守層としてカウントするな」と怒る方もいるかと思いますが、現実問題としてこうした「非常に軽い保守」によってこれまでの自民党政権が成り立ってきたのも事実なのです。自民党が勝った過去の選挙における世論調査の結果を分析すると「自民党を積極的に応援しているわけではないが、野党に政権を任せるのは怖い」という極めて消極的な理由が自民党への投票に結び付いており、こうした流動保守層によって自民党は支えられてきたことがわかります。

そして現在、その流動保守層がこれまでになく自民党から離れ民主党へ期待を寄せている(つまり、自民党への信頼がなくなったことが相対的に民主党への期待感につながっていると思われる)状況となっており、参院選だけでなくもし近々に衆院選を行った場合の各種世論調査の結果をみるとやはり民主党の圧勝となっています。「衆議院は与党、参議院は野党」に有利というこれまでの投票パターンと明らかに違った動きとなっているのです。
もちろん、参院選直後の民主圧勝の熱狂による影響も考えられますが、今確実に保守層は変わりつつあります。不動保守層と流動保守層の二分化か進みつつあり、自民党の最大支持層であった流動保守層の多くが民主党に流れようとしている現実を冷静にみつめる必要があるでしょう。一言でいえば保守層の分裂です。そして、この流れを止めることができなければ、かなり近い将来において民主党小沢総理の誕生もありうるのではないかと考えるのです。


日本の歴史を守ること、日本の文化を守ること、そして何より日本という国家とその国民を守ること…それが保守の根幹であると私は考えます。それが崩れかけようとしている今こそ、守るために知ること、考えること、行動すること、すなわち『保守力』が我々に問われているのだと思うのです。


<お知らせ>


在日特権を許さない市民の会 では、登録会員1万人を当面の目標としています。(9月12日現在、登録会員1934名)
強制連行、強制労働など誤った歴史観についてその是正を求め、在日問題を私たちの世代で解決するために一人でも多くの方に在特会への入会をお願いします。
公式サイト(
http://www.zaitokukai.com/ )では、在日問題をわかりやすく解説したザイ子ちゃんシリーズや動画・音声コンテンツなど各種コンテンツをご用意しております。また、会員登録をされますと各種フォーラムや不定期で配信されるメルマガ、会員のみ視聴できる動画・音声コンテンツなど会員特典のコンテンツもご利用いただけます。
在日問題について知りたい考えたいと思われる方は、まずは公式サイトをご訪問ください。皆さまの積極的なご参加を心よりお待ちしております。



<今週のお勧め書籍>


麻生 太郎
とてつもない日本

麻生 太郎

自由と繁栄の弧


晋遊舎

スレッド vol.2



人気ランキングバナー

↑↑↑
このブログを支持される方はこちらをクリックしてください。