テロ支援国家との共闘は不可能 | Doronpaの独り言

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日本第一党党首 / 行動する保守運動代表
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韓国には政府が認定した486名の拉致被害者(韓国では拉北者と呼ばれます)がいます。そして被害者家族の団体「拉北者家族協議会」が存在し、拉致された家族の北朝鮮からの帰国を訴えかけています。
既にご存知の通り日本人拉致被害者横田めぐみさんの夫とされるキム・チョルジュンという人物が、DNA検査の結果から韓国の拉北者、金英男(キム・ヨンナム)である可能性が極めて高いことが判明しました。その後、金英男の家族が日本を訪れるなどして、韓国の拉北者家族協議会は日本の家族会などと共に北朝鮮に拉致された被害者を取り返すべく連携していくことが話し合われてきました。

正直なところ私はこの時点で嫌な予感がしておりましたが、予想通りと言うべきか韓国側との間で様々な軋轢が生まれているようです。

日韓の連携が進むことを嫌った北朝鮮の思惑から、
それまで拉北者の存在を認めてこなかった北朝鮮が突如として方針を変更し朝鮮中央通信を通じて6月8日に「(金英男の)消息を確認した。韓国の母親と近く再会させる」とする韓国への電話通知文を公表しています。6月28~29日に北朝鮮側で行われる金剛山離散家族特別対面行事で金英男親子の対面が行われるようです。
もちろん、こうした一連の北朝鮮の動きは韓国へ向けられたものではなく日本に向けての
「拉致問題終結に向けたアピール」と考えるべきでしょう。つまり、離散家族の対面で金英男が「自分は自分の意思で北朝鮮に来た、妻(だった)めぐみは死んだ。」と発言することで、拉致問題の象徴となっている横田めぐみさんの「死」を既成事実化しようとしているのです。
これが分かっているからこそ、日本の家族会などから金英男の家族に自制が求められたのです。しかし、何事においても「自分の事が一番」という朝鮮民族ですのでそんな他者のことを思う気持ちなど欠片も無く、一も二も無くこの再開を受け入れ「(金英男に)会えるなら恨みは(北朝鮮に)無い」という発言までしています。

確かに韓国の拉北者家族の置かれた状況にも同情すべき点が多々あるのは事実です。これまで韓国では拉北者は「自分の意思で北に渡った裏切り者」というとんでもない扱いをされており、残された家族も「北のスパイ」として韓国社会では白眼視されています。そして韓国政府も、金大中以来の太陽政策(北朝鮮融和政策)で北朝鮮のご機嫌取りに夢中で、南北融和を乱す「拉北者問題」など眼中になしの態度でした。
このような状況がこれまで続いてきたからこそ、北朝鮮の目的がどうであれ家族に会わせてくれるなら・・・という短絡的な思考も理解出来ないわけでは有りません。

しかし金英男が横田めぐみさんの夫である可能性を突き止めたのも日本側なら、それを北朝鮮に突きつけたのも日本です。傍観者を決め込む韓国側の非協力の中で、日本が苦心して「事実」を突き止めたのもひとえに
横田めぐみさんを始め日本人拉致被害者の奪還が目的なのです。金英男の家族が少しでも日本側に感謝する心があるなら、こうした日本側の思いを理解して本当に金英男と今対面するのが正しいことなのか熟慮すべきだったのではないでしょうか?
最近になって、ようやく韓国でも拉北者について、これまでの「裏切り者」から「北朝鮮に拉致された人たち」という認識が生まれてきたようですが、結局のところ同じ民族の中での「強制連行」に過ぎないのですから、北朝鮮の拉致問題について
日本側が認識する「国際社会への重大な挑戦」「憎むべき国家テロ」という感覚は韓国人には殆ど無いと言ってよいでしょう。

「同じ拉致被害者でありその家族なのだから思いを共有できるはず」という考えは理解出来ないわけではありませんが、これまでの状況を見る限り韓国側の拉北者家族協議会などとの連携は結果として日本の家族会や拉致問題解決へ向けた取り組みの足を引っ張るだけではないかと考えます。

北朝鮮がテロ国家なら南朝鮮はテロ支援国家であるという厳然たる事実を日本側は認識するべきです。

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