皇室典範改正と預言者風刺画問題 | Doronpaの独り言

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日本第一党党首 / 行動する保守運動代表
桜井誠の公式ブログです。
時事問題や国際情勢などを記事にしています。
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今日は二つの時事問題について書いてみたいと思います。

小泉首相、皇室典範改正案断念

各メディアの記事を読む限り、今国会での皇室典範改正案提出を小泉首相が断念した模様です。やはり秋篠宮家での御慶事が大きな影響を与えたようです。また、三笠宮寛仁親王殿下が再三に渡り異例とも言える「女系天皇への反対論」を皇族側からの唯一の声として外へ発して頂いたことが、それまで日和見であった多くの政治家などにも影響を与えたのではないでしょうか?無論、政治の世界だけでなく少なからずの国民の間からも「女系天皇」への疑念や問題提起が為されてきたことも今回の改正案提出断念につながったと思います。

しかし、今後この議論はきちんと継続していくべきであるとも思うのです。小泉首相も言っているように「
このままでは天皇家の存続が危うくなる」事が目に見えているからです。
天皇家の力を弱めることを目的に戦後GHQによって十一宮家の皇籍離脱が強行され、今回の騒動を見ても分かるとおり60年前の彼らの目論見が今になって日本に重く圧し掛かっています。皇籍離脱をされた宮家の復帰で
皇室の幅を広げる、或いは旧皇族からの養子によって宮家を継承できるようにするなどの改正を出来る限り早くしなければ、秋篠宮家の第三子が親王殿下・内親王殿下のどちらであっても近い将来同じ騒動が起きることでしょう。

他にも少し気になったことがあります。
最近各メディアやネットでの議論で「
天皇制」という言葉が盛んに使われていますが、これは本来の「国体」という言葉に反発した左巻きが言い始めた言葉です。国体と呼ぶ事に抵抗がある人もいるかと思いますので、私は「天皇家」という言葉でお呼びしております。共産党社民党の現状を見て分かるとおり、現在左巻き勢力は日本から駆逐されつつありますが、彼らの残した影響は決して少なくないものです。もちろん悪い意味でですが。こうした悪しき影響に対し早急な是正が必要だと思います。
また一連の女系天皇問題で私たちが記憶しておくべき事は、「
天皇制」反対を叫び続けてきた左巻きの連中が一斉に今回の問題では「女系天皇賛成!」「皇室にも男女平等を!」と言っていたことです。前にこの問題を取り上げた時に書きましたが、女系天皇を認めるということはそのまま王朝交代を意味し、下手をすると内乱になりかねない危険性を孕んでいるということです。万策尽きた上でなら致し方ないでしょうが、男系男子で天皇家が継承できる体制がまだ残っているにも関わらず、敢えて女系天皇容認を持ち出してきた一部勢力、或いは女系天皇容認を積極的に進めようとした勢力の行動が何を意味するのか?改めて考えておく必要があります。


混乱の一途を辿る預言者風刺画問題

イスラム教の始祖であり預言者のマホメットを風刺したイラストがデンマークの新聞に掲載され、それが今年に入ってから次々欧米の各新聞が転載をしました。その結果、世界中のイスラム教徒たちの憤激をかい一部は暴徒と化してデンマークを筆頭に欧米への抗議行動が野火の如く広がっています。
これを「言論の自由」と「宗教の尊厳」の二元対立的に捉える向きがありますが、例えば発端のデンマークの新聞社は三年前に「キリストを風刺するイラスト」について「キリスト教徒の読者を不快にさせる」という理由で掲載しなかった事実が公にされました。また「ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に疑問を呈することすら欧州では犯罪行為とされるのに一体何が言論の自由なのか?」と多くのイスラム教徒が憤慨するのも当然であると思います。
こうしたキリストへの風刺を拒否したり、ホロコーストへの疑問の声を上げることさえ許されない状況を考えるなら、今回の欧米の言動は明らかに卑劣なダブルスタンダードであり「タブーなき言論の自由を守るため」という転載を行った各誌の言い分は認められるものではないと思います。

しかしその一方で、今回の問題を積極的に
政治的に利用しようとしているイスラム国家が存在することも事実であり、シリアなど統制された国家で本来行えない大規模デモが「国家の容認の元に」行われている事はその事実を裏付けているものでもあります。
イスラム教徒の憤慨や悲しみを理解しますが、こうした国家による煽動に宗教的要素が絡めば、さらに
欧米でのイスラム教徒への偏見や差別を助長しかねないものであり、何としても暴力行為に訴えるような事だけは自制して欲しいと願います。

デンマークを発火点に広がった風刺画問題は、欧州における
イスラム教徒移民の増加とキリスト教減退が根底にあるのではないかと言われています。イスラム教徒の移民を受け入れてきた欧州では、経済的理由だけでなく価値観の対立などから移民排斥を訴える政治勢力が勢いを増しています。また今後の世界的な人口予測などから、イスラム教徒の割合が増えていくのに対し、キリスト教徒の割合が下がることがはっきりしており、これらに対する欧州側の不満の表れが「言論の自由」の名を借りた「イスラム教への挑発」行為へ発展しているのでは?と考えられるのです。今回の件では欧州側に問題があるとは思いますが、奥底の部分を考えるなら仮にこの問題が決着しても、また同じような価値観の対立・文明の衝突と言われる問題が起きる可能性が高いと思います。北欧で起きた突発的な出来事が、多くの国を巻き込み悲惨な結果とならないことを祈るばかりです。


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