西陣織屋建・厨子二階・虫籠窓 | 世界一周を夢見た男のblog

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町家が欲しくて色々見てたんだけど、あまり知識も無くて。ギターが欲しいけどレスポールがいいのかストキャスがいいのか。ベルクロがいいのかスリッパがいいのかって感じ。
それで工務店さんに連れて行ってもらった家が気に入ったので、今の我が家はこの家がベースになってると言っても過言じゃない。

京町家を買って改修する男のblog-外人の家

金持ちの外人が仕事で日本に来るときのセカンドハウスにしてる家で、西陣にある。でも西陣の真ん中あたりって似たような路地に似たような家が並んでてこれが何処なんだかもう分からない。いい木を使ってお金かけて改装してるけど、基本的に作りは一緒。玄関から庭まで土間がつながってて、その横に部屋が三室。二階は天井が低くて奥の方は吹き抜けが多い。その吹き抜けの所に機織りの機械があって昔は西陣織を作っていた。織屋さんの織機があった、土間の工場と職住一体が織屋建て。

京町家を買って改修する男のblog-おりや

その後に楽町・楽座っていうイベントで偶然見せてもらった織屋建て。この剥きだしの梁の感じに吹き抜けの開放感。これぞって感じ。昔は土間の工場だった所を居間にするのが主流っぽい。

京町家を買って改修する男のblog-おりやキッチン

そしてこのキッチンの火袋。天井を上まで抜いて防火対策?煙を逃がすっていうか、この吹き抜けが格好良くてこれも候補に家を探す事に。

京町家を買って改修する男のblog-うちの火袋

で、ウチの火袋。キッチン幅が広すぎて火袋って感じがしないけど、床板を外して土間にするし、ちょっと高さが稼げそう。火袋はあったらあったで格好いいと思ってたけど、条件ぴったりなのがあって良かった。よく言う、町家は鰻の寝床ってのは間口が狭くて奥に広い事なんだけど、我が家は間口も広いし敷地だけで言ったら外人のセカンドハウスよりちょっと大きい。

京町家を買って改修する男のblog-むしご

町民が武士を見下ろさないように昔は二階が低かったらしい。中二階?それを厨子二階って呼ぶ。その低い屋根と屋根の間の虫かごみたいについてる窓が虫籠窓。これも欲しい。ここから漏れる光が、格子の窓とはまた違った趣があって好き。
後は坪庭がある事。庭は必要。庭は九畳ぐらいあったけど風呂とトイレをつけたら四畳半になった。それでも坪ってほどの狭さじゃないし、縁側に腰掛けてBBQとか。まさかの囲炉裏もついてるし。
最高。

全部揃った。後は金だけだ。