多分ラマダンです。 | 世界一周を夢見た男のblog

世界一周を夢見た男のblog

世界一周しました

CIMG0008.jpg
 
モロッコは今、多分ラマダンです。昼間町を歩いても誰も何も食ってません。それにバスに乗ってたら夕六時にいきなり祈りの歌が爆音で流れます。そしてそれが終わったらバスが止まって食事の時間。
 
ていうか絶対ラマダンだろ。
 
ラマダンってあんまり知らないんですが、昼は食べないで夜は食べていいんですかね?昨日の夜にタンジェという場所に着いて町をブラブラ、屋台で焼き鳥みたいなの食べたりしてたんですが、昼間は店が開いてない。みんな店の外の椅子に座って喋ったりしてるだけ。
 
途中で、ん?ラマダン?って思い始めたんだけど、そういえばみんな僕が手に持ってるファンタを見てる気がした。
 
久しぶりにロストイントランスレーションって感じです。これは初めてチリに降りた時以来。スペイン語が全く分からなかった。でもモロッコはスペイン語も英語も通じる(喋れるっぽい言い方だけど両方カタコト)し、フランス語が一番通じるようです。もちろん母国語は違うんだろうけど、何語なんだ?
 
という訳でモロッコ。スペインから縦にしか移動してないのに時差があって、いま夕の六時でも、本来は八時の暗さです。すぐに夜になる感覚がなんか不思議。
 
カサブランカに向かってますが、すぐに着くと思ってたらかれこれ四時間、まだかかりそうです。日帰りする勢いだったのに、今日は宿を取ろう。取れたら。取れるよね。
 
—————————————————————————
って書いてからモロッコからメールが送れない事に気付く。アルヘンシラスはスペインの電波使ってたんだな。
—————————————————————————
 
バスが止まるとモロッコ人に声をかけられる。正確にはモロッコとフランスの「ミックス」だと言う彼は限りなく怪しい。すぐ金の話をする。すぐ驕ってくれようとする。注文だけしてもらって金は自分で払い、ラマダン明けのパンを食べる。「宿は二千円か三千円までにしろ」と彼は言うけど昨日の宿は八百円ぐらいだった。単に金持ちらしい。結局いい人だった。
 
カサブランカに着いて宿は千円。シャワーは140円、10デュラハム。宿やバスターミナル、至る所に祈りの部屋がある。下のレストランに行ったらオムレツやらなんやらあったのに、結局全部売り切れでサンドウィッチーを食べて、本を読みながら寝る。
 
次の日。昨日の内に帰りのバスを取っていた(やっぱりラマダンでバスの数が減っている)ので、深夜まで何しようかな?でもラマダンで店もやって無いし、半日しか居ないけど結局もう千円出して部屋を残しておく。
 
腹が減ってる。山田君に教えてもらったカサブランカの観光名所「モスケ・ハッサン・ドゥ」ハッサン二世のモスクに行く事に。発音が難しい。
 
またイスラム建築。気が遠くなるなー。こんな仕事やだなー。なんて思いながら入ろうとすると、今日はスンニ派?信者?じゃないと入れないらしい。明らかに違う格好なので入れて貰えない。
 
近くの旧市街を歩く。ていうか塀に囲まれた迷路のような市場、下町。カサブランカにこんな場所があるとは!
 
カメラを持って歩いてたら人が寄って来てあれを取れこれを取れ、イナモト、イナモト?稲本。ちょっと人だかりなんか出来たりして市場を散策。
 
買え!食え!と言われても、ラマダン、ラマダーンだろ?って言うと苦笑いして引っ込める。で、歩いてたらカメラを強奪される。
 
冗談か?あ、本気だ!
 
叫びながら走ってたら周りの人も追いかけ始めて、バイクやらなんやらが追いつめていく。すぐに諦めてカメラを置いて逃げて行った。銃があれば、銃が欲しい!撃ちたい!足撃ってから命ゴイさせたい!!!
 
みんなにお礼を言って撮影、観光、終了。久しぶりに走って疲れて、即宿に帰る。ラマダーンが開ける18:10まで部屋でダラダラ。腹が減って死にそう。
 
昨日宿の人に聞いたらラマダンは朝5時から夕の18:10までらしい。七時に外に出たら、でも何もやって無いし町は暗いままだ。明かりが無い。でも昨日の店に行ってみたらやってるし今日はオムレツもあるらしい。とりあえず食って、町の中心にでも行ってみようかと思ったけれどどうせラマダーンで何もやって無いだろう。飯屋以外はやってるだろうけどなんだか活気が無い。みんな腹を空かしてるみたいだ。夜までたまにはゆっくりしようかな。
 
オムレツに小金を使ってコインが無くなった。いろいろな国のコインを少しずつ集めてるからわざわざジュースやら買ったり。両替してもらったりする。菓子をボリボリ食べながら「空中庭園」を読む。面白い。うまいなー
 
久しぶりにシャワーを浴びてくつろいでしばらくしてターミナルへ。なんて事無くタンジェへ。それにしてもこの辺の人は携帯の着音をわざわざでかくして変えてみたり、手ブラモードで会話が全部聞こえたり、車内で普通にタバコ吸ったり。全然快適じゃない。南米バスが懐かしい。
 
港ですぐに客引きをゲット。ラマダーンだから港のATMがやって無い。なんでもかんでもラマダーン。町中までタクシーで往復の交渉をさせて入国の書類を作らせ、1ユーロ。なんかブツブツ言ってたけどもう相場が分かるから払いません。もう出国だけど。
 
パスポートコントロールの時間が長すぎる。着いてバッゲージ取るのも、もう一回あるパスポートコントロールも凄い行列。みんなトロい。夜まで予定無いからいいけど。
 
スペインに戻ってからジブラルタルにリベンジ。スタンプゲットしました。ポイケさんありがとう。やっぱり日曜日は今やって無いみたい。なんで欲しがるんだ?みたいな感じだった。ちなみに入り口では帰りに押してやると言われ、即出口に行って頼んだら中で貰えと言われ、結局車の入国審査の場所(真ん中のレーン)でやっと貰えた。モアイ、マチュピチュ、ジブラルタルが一つのページにコレクションされてる。良い感じ。
 
今回は時間もあったのでロープウェイに乗ってジブラルタルロックエイプ(猿)を見に。ナデナデしてもなんとも無いし大人しい。旅始まって念願のナマ猿。夜までジブラルタル。その後バス。二日に一度はバスで寝てる。ていうかあんまり眠れてないけど。深夜超特急って感じ。