透析なんちゃら2 〜患者の様々〜 | DORON'S BLOG

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日々おもうこと。

『あなたが言う”べき”って一体何なの?』

これは先日、心療内科を受診した際の
医師から言われた一言。


以前、当ブログに書いた『透析なんちゃら』
”他人の事を自分の価値観に基づいて

考えるから、違和感が生まれるのであって、
透析患者さんに限らず病気を持っている
人は治療を受けながら生きていくっていう

のが個人個人必要でそうすると患者さん

なりに、それぞれのライフスタイルがあり
それを維持するためにそれぞれのやり方が
あるからそうしている訳であって。
だから、いろんな人が居て当たり前

なんだって考えれば納得出来る事なのでは

ないか。”と考える様になれれば、と思えた。


しかしながら週三回、透析に通っていると
どうしても、他の患者さんの自分の価値観

と合わない言動に未だに気持ちが苛立つ。


僕は何も透析クリニックの全てが

気に入らない訳ではない。

他の患者が行う周囲の患者やスタッフに

対しての自己中心的な言動について

透析クリニックに改善を求めているのだ。


しかし、これまで何回も院長や師長、

技士長と話し合いを持っても何一つとして
変わらない事に苛立ちを覚えるのだろう。

「とっとと透析終わってくれ!」と

叫ぶ患者は未だに居るし。

「昨日は天丼大盛り食っちゃってーテヘペロ」

な患者は居るし。


自分が高齢だからかスタッフを

「ちゃん付け」で呼ぶ患者は居るし。


好き勝手に飲食して「辛いからどうにかしろ」

とか叫ぶ患者は居るし。


「お前らスタッフは、俺達がいるから
飯が食えるんだろうが?」と暴言を吐く

患者は居るし。


もしもあなたが、透析患者であるなら

一度考えてみて欲しい。
透析CLは患者はあなた一人だけではない。

あなたの隣のベッドに居る人だって

同じ痛みを、苦しみを

抱えているかもしれない。
この様に考えられれば、

あなたは他人の痛みを感じる事が出来る

患者であるはずだ。


もしもあなたが、透析CLに通う患者で
”他人の痛みなんか俺が感じる必要はない。
俺が痛いんだから、苦しいんだから
俺がして欲しい事があるから
それを声に出しているだけ。
これのどこが悪い?”

この様に考えているとしたら、
あなたは他人の痛みよりも
自分の生き長らえる事を
重く見る生活を送られているはずだ。


人間には個々に考え方があって、
生き方があるのだから
それぞれが自分に合った
生き方を見つければいいと思う。


しかし、だ。


自分の痛みが他人に伝わらない苛立ちを
他人にぶつけたり、罵声を浴びせたり

するのは患者の資質と言うより、

人間としての資質の問題だ。

あなたの自分勝手な行動は他の患者さんの
治療の妨げとなる。

「どうしてこういう状況になるのだろう。」

考えてみた。

一つは透析をやっている事で
とりあえず生き長らえられるから
患者自身に命の時間切れが迫っている事が
目に見えてわからないから。


ちょっと話は逸れるが
どろんは以前、とある大きな会社にいた。
そこの接客マニュアルには
「あなたが○○(会社名)です!」

こう書かれていた。

お客様にとっては接客をした人の
挨拶、気遣い、お見送りなどで
その人を判断し、その会社を判断するのだ。


この事例から考えると透析患者さんが

夜な夜な呑み、食べ歩き、
『俺、明日透析なんだよぉー

   はっ、はっ、はっw』なんて光景は

”透析治療に多額の税金が

投入されている”事を快く思わない人が

見ていたとしたらきっと、
『俺達が払った税金で生きてる癖に

    好き勝手しやがって!』と
『透析患者全部』がその様な生活を

しているんじゃないの?
…と考えられてしまうのだ。


ちゃんと日々の食生活を管理し、

水分量を調整し、調剤された薬を服用し

透析治療に通っている患者さんも居るのに。


もう一つは透析導入となった患者さんに

対して、透析とはどういう治療で
どの様な仕組みでどんな効果があるかの

説明や透析治療を始めるにあたって
日常生活や食生活で気を付ける事の説明と
本人の理解が不足している上に、
透析導入後の生活を患者本人に

任せているから。


これらの事を改めるには
一番いいのは患者ご本人様に御自覚を

頂く事。だが透析が始まったばかりだと

現実的には難しい。


そうすると、先ずは自分が通う

透析クリニックが何かしらの

『透析に関する説明』を行えば

いいのだが、どろんが通う

透析クリニックの場合。

院長は「患者に透析とは何かを

オリエンテーションする施設が在ると

思ってるんですかw」と嘲笑。

技士長は「あなたが言ってる事は自分の

価値観を他人に押し付けているだけだ。」

何一つ行動は起こさない。


看護師長に至っては
「この透析クリニックのやり方なんですっ。」

とこちらの話を一切聞かない。

こんなスタッフの下
現在も患者が好きな様に生活出来る
のびのびと透析が出来る状況

(もちろん嫌味。)が続いている。

院長以下、スタッフ及び、
患者会も問題視しておらず、
改善出来るとは到底考えられない。


僕は今後、患者会に対して、
これまでブログや

Twitter(@doronalucard→follow me!)に

書いて来た事を患者に目を向けない

患者会の改革を提案しようと考えている。
(ex.現存する”患者会”は実際は

”なんちゃら協会”の”クリニック支部”という
体しか成していない。
政治とかNPO法人

ありきではなく、透析クリニックに通う

患者達が日々抱える精神的、肉体的な

痛み、辛さを和らげる患者と医師、

ソーシャルワーカーや心療内科医で
形成された『患者の為の組織』の

創造が必要と考える。)


以前、院長と話し合いを持った際、
「私は院長として患者さんが安全を
第一

透析治療を受けられる様に務めている。」

と誇らしげに語っていた。

それに対し思ったのは、
『病院でなくても組織ならば”安全第一”と

いう事はトップの立場の人ならば当たり前で

今更、講釈を頂くものでもない。』

僕は透析を受け入れられない患者が
同じ境遇の患者との”傷の舐めあい”ではなく
医療従事者と患者会が協力し合い、
透析とはどの様な治療で
あなたの身体の状況を
この様な仕組みで治療していきます。
と説明する事で不安を軽減し治療に臨む

環境づくりが出来る仕組みを創りたい。


また、治療に向き合えない患者に対して、
「あなただけが
透析治療に来ている

のではない。」と説き、必要があれば

患者さんやそのご家族が抱えていながら

相談できずにいる事を患者会と

透析クリニックが協力する事で少しでも

その不安や不満を軽減出来る仕組みを

創りたい。


透析中に他の患者が迷惑に感じる様な
行為を重ねて行う患者に対しては、
『他の患者様の迷惑になる言動は
慎んで頂きたく存じます。
今後、迷惑行為が度重なった場合、
お約束頂けない場合、他の施設へ
転院して頂きますので、
ご協力をお願い申し上げます。』と
申し伝えた上で患者を受け入れる

体制を整えたい。


それらを行わないと透析クリニックや

病院で自分勝手な行為を行う患者が

増え続けるだけだからだ。


ただそれらの対応だけでは
根本的な解決にならないので、
『患者の目線に立った本来の
意味するところの”患者会”』が
必要だと思っている。


『透析が必要な生活となり、
明日に迷う患者の想いを受け止め、
現在の様にそれぞれが自分の役割

「だけ」をこなすのでなく、患者の

目線に立った患者会活動に一秒でも

速く転換する。』


これが僕が透析に係わる医療従事者、
透析患者とその家族(施設職員)に
対して行動をを興さなければいけない、
”べき”事と考える。