泥棒猫、続ける | 泥棒猫の言い分

泥棒猫の言い分

愛した人を略奪しました。

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私は、話を続けました。

 

 

 

 

次郎くんが感受性が強い、次郎くんは繊細、

 

次郎くんへの評価、それ。

誰が下した評価だと思う?

 

モラ美さんだと私は思ってる。

 

モラ美さんが、次郎くんが好きでエコひいきしてるから、そう言ってるんだと私は見てる。

 

 

 

 

でね、

 

「パパがいないとこの子は心が壊れてしまう」

 

これだって、モラ美さんがそう言ってるんであって、本当に虎キチくんの意見かどうかはあやふやじゃないのかな。

 

モラ美さんがあなたを手放したくないから、

その言い訳に次郎くんが使われてるだけにしか私には思えない。

 

だってね?

 

あなたが苦労して毎日面会に2時間3時間も、あの家に行ってた頃だって、

あなたと次郎くんが楽しく遊んだなんて私はほとんど聞いたことがない。

 

次郎はテレビ観てた、俺は漫画読んでた、

帰るって言ったって別に引き止めるわけでもない、

そんなだったよね?

 

 

 

いつでも電話しておいで、そう言ったって次郎くんからの電話もない。

メールはモラ美さんがなりすまして書いてる。

 

どうだろ?

パパがいないと心が壊れる子なのかな?

 

 

 

 

 

ここまでは状況から私が感じた勝手な憶測ね。

ここからはかなりの想像だから違えば許してね。

 

 

 

 

 

虎キチくん、

あなたは本当は、次郎くんが嫌いなんだよ。

 

 

 

 

 

でも、そんな自分を、認めたくないんだよ。

 

 

 

 

 

もちろん、父親としての情があるとは私も思う。

そういうところを否定しているワケじゃなくて。

 

 

次郎くんが産まれたときに、あなたは自分の人生が終わったと絶望したって言ったよね?

この子が成人したらもう死にたいって思ってたよね?

次郎くんは、産まれただけであなたの人生を終わらせた子。

 

 

 

 

その上あなたの、本心では嫌っている、モラ美さんにそっくりな性格。

 

 

 

愛せなくても無理ないと、私は思う。

 

 

 

 

でも、あなたはそんな自分が嫌だった。

我が子が嫌いなんだって、自分をそんな父親だと認めることに抵抗した。

嫌いな子どものために、自分の人生を棒に振るなんて考えられないくらい苦痛でもあった。

 

 

 

 

だから、自分の心にフタをした。

封印の上に、モラ美さん特製の、薄っぺらい「設定」を貼り付けた。

 

それが、「次郎くんが繊細」の正体。

 

 

 

 

 

 

 

あなたが、今回の件で、次郎くんにそれだけの嫌悪感があるのが証拠じゃないかな。